第七七六回 テーマは朝霧の出陣。
――お空と僕らの間は、水蒸気となるの。
ゲリラ豪雨ともなる雨は、大地に聳え立つ僕らの熱気とぶつかり合ったその結果。
その先にはきっと、快晴なるブルーを見ることができると確信する。スマイルの異名を持つその様。僕らの持つ想いが、お空の笑顔も取り戻してみせるとの、その意気込み。
三度は勇者の出陣。
交通機関は様々だ。バンプラ部門に出展するレッドコメット専用機二体を、丁重な梱包を施し搬送を試みる
すると
彗星の如く現れそうな趣の。梨花の武者震いが、僕の身にも巻き起こっていたから。
梨花にとっては、やはり未来さんとの決着になりそうだ。ともに協力し合った時期もあったけど、ライバル関係にあったと思う。戦うことが決定付けらている仲のようだ。
出展するものは、レッドコメット専用機二体。
僕も興味は湧いていた。この二人の勝負の行く末にも……
それも、もう残り一時間と迫る。十時から展示される……僕らは今、公共交通機関を利用している。私鉄沿線を走る電車の中。一番遠いのが
だとすれば……
「おはようございます」帽子を被った男の子が挨拶をしてきた。
「よお、今度は負けないからな。準決勝まで上がって来いよな」と、太郎君が言った。
「臨むところですよ、太郎先輩」と帽子の男の子……毅然とした態度の
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