第七六五回 マンデーは、サン・シャイン!
――台風が近づく雨でも、心は晴れ晴れ。ポジティブなサンシャインなの。
登校は、学園に近づくにつれ、集団登校へと変化を遂げていった。初めは三人から。僕と
未だ明かされていない翔さんのお家。その場所も、その最寄りの駅も……
「そろそろ教えてよ」と、僕が言う前に梨花は訊いたけど、「謎が多い女性って素敵って思わない?」と答えになってない答え。一人称が俺の男勝りだけれど、カッコよく憧れの女性。もしかすると翔さんが、一番に女性らしい女性なのかもしれない……
そして
そこから歩む間に
雨はそんなに強くなく、
寧ろ丁度良い加減だったのかも。ゆったりとした感じの傘……それは赤い傘。二人で一つの傘ということは相合傘というもの。それが何よりのアピールポイント。言葉にしなくとも、凛はボッチでないということを。そして言う、僕に言う……
「
「これからは皆一緒。もう誰もボッチなんかにならないからね」と、僕は繋いだ。
「そうだぞ、じゃじゃ馬。戦うなら俺も誘えよって、まあ、それはそれとして特に心配してたんだぞ、こいつは、千佳は。今度から許可を得ることだな。じゃじゃ馬だけじゃなくなったしな、ジャッジメントは。この学園にはこの学園の生徒会ってものがあるからよ」
と言い放った、翔さんは。すると凛は、するとね……
「じゃじゃ馬じゃない。凛は凛という名前なんだからね」と、堂々たる返す言葉。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます