第七二三回 星野だけに、やはりお星様の降る夜となったの。
――そう、ここに集った共通点は
まず僕と
思えば僕ら三人の出会いは、この学園だった。
そして今、集えし仲間たちとこの屋上にいる。
――舞う流星群! この後の激動を漠然と感じながらも、その行く先を目で追いかけている。始まったばかりの、この度のGW……これまでにない経験をも占うような……
されども高まるテンション。
今日は特別な、可奈のお誕生日。僕や梨花、それに
何だか、可奈が遠くに行きそうで……って、
「何しんみりしてるの、
と、いつもと変わらない可奈が、そう言ったの。そして、込み上げる上々たるもの。
「うん!」
僕らは此処にいる。同じお星様、同じお空を見ながら。北斗も南斗も皆仲良くなる。
可奈のお隣にはね、
「あれは間違いないよ、千佳。あの二人……」
「そうだね。やっぱり梨花はお姉ちゃん肌だ。とても似合いかも……」
と、いう具合に、ヒソヒソと凛と語り合うもだね、すぐさま二人の視線は僕らに。睨まれるも二人揃って不自然に。お顔も真っ赤で二人とも。怪しい以外の何ものでもなく。
梨花と公太君、初々しくもカップルと、僕と凛は認定している。可奈のお誕生日でもあるこの四月二十九日をもって。それはきっとお星様が、そっと知っているお話と思えた。
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