第七二二回 星野だけに、やはりお星様の空模様……後の編。
――予想通りに白熱した。そのゲームは真剣勝負を招いていた、序盤から既に。
リアリティーなアバター。凛はやはり薙刀と薙刀衣の姿。僕は魔法少女に変身するも武器は剣。魔法や光線技なしの、シンプルな格闘。薙刀と剣のぶつかり合いとなる。
その勝負は……
差し込む日差しは、いつしか茜色に変化していた。見れば、もう夕映えで……
「次の一撃だね」「そうだね、次の一撃」
――必要以上の言葉はなく、電光石火の一撃。特別な技などなく、お互いの武器はお互いを切り裂く……朝やかに染める紅い色。茜色と同化したの。そこに輝くものは、
「あっ、一番星」
と、僕と
その過程で、僕らはキャッチボールで、
「やっぱ
「うん、そこで勝負だね。凛は誰と組むの?」「エへへ、内緒。でも、千佳と
と、いう具合に、あくまで言葉のキャッチボールだから。誰にも迷惑はかけないの。
そして学園。既に正門を潜り中庭も通過、芸術棟のその手前……
「あっ、
「もう来てる。上、上だから。そうだね、
そう。梨花と一緒にいるのは
「そういうことだね、梨花」……と、僕が言う前に、ポンポンと梨花の肩を叩きながらウンウンと頷いて凛が言うの。やっぱりソッチ方面? 何となく一致するその思考……
「そんなんじゃない」と、梨花も公太君も顔を赤くしながら、
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