第七一六回 帰路はもう余韻まみれ。
――まるでキャンプファイヤー程に、それ以上に記憶に残るインパクト。
祭りの後は、穏やかな語らいになると思いきや……
歓喜の歌より触発を受けたシンデレラの魔法は、より強烈な色を放った。
そして寝る前には、身を清める。
これもまた研修の課題。ユニットバスでの入浴……基本は一人だけれど、今宵はダブルベッドということもあり、二人一部屋。僕と同じお部屋になったのは
なら、僕もバトルの最中……
ユニットバスのマナーを学ぶ目的で、
そのため、洗いっこに発展した。
その場合は、カーテンは浴槽の中だ。外に、つまりトイレや洗面所を濡らさないことが目的というの。そしてお湯を溜め、浸かる時はカーテンは外側だそうだ。……慣れるには少しばかり時間が要しそう。そして、水回りスペースには脱衣所らしきものはなしで、
「そう言えば、靴も履き替えなしだね。下駄箱がないし」
という始末。蘭はクスリと笑って「海外では基本、お部屋の中も靴だから。でもスリッパがあってよかったね。私たちまだ裸のままだから、パジャマ着るには便利だからね」
……そうなの。蘭は実は帰国子女なの。僕らでいう小学生高学年から中学生全般を海外で過ごしていたということなの。今宵は、そのお話を聞く中、脳内は海外のイメージ。
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