第七〇九回 伸び伸び、弾みに弾むの。
――それは加減知らずで、飛びに飛び交い、誰もが燥ぐ心を表現した白い枕。
その火付け役は、やはり
その挑発に、
今ではもう、このお部屋にいる六人が六人とも、ごく自然に全員参加の枕投げ。僕らの中では修学旅行の……
なら、摂や可奈、僕と
「楽しいね、
「
とまで言う始末。それから更に「
ということにまでなったの。僅か一夜の間で……
そして、
「ちょっと、私を差し置いて勝手に仕切らないでよ」と、可奈が言うも、
「何? 自分がリーダーのつもりでいるの? だったらくらいな。こっちとら新米二人組の底力なんでね。だよね、蘭」「ええ。凛、とことん付き合ってもらうわよ、皆」と、この二人は止まらない域に達している。それどころか、ブレーキでも壊れたかのようなの。
すると矛先が変わって、
「なんで私?」と、可奈の悲鳴が響く。「ちょ、可奈、私を盾にしないでよ」と、摂の悲鳴まで飛び交うの。その傍でクスッと笑う梨花。まあ、僕も人のこと言えないけど……
円城寺さん……ううん、蘭が僕らに溶け込んだ今宵。これも凛のお陰ということだね。
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