第六九八回 心構えとその姿勢。
――その日は訪れた! 待ったなしだ。
令和四年の四月は、ある意味では激動の月とも言える。或いは、これまでの清算とも言える事態なのかもしれない。その日……四月二十日の十三時に出発を遂げた。
いつの日かと恐れもした。
いつの日かと夢見ていた。
その境の場所で、僕は妙なウキウキ感を奏でていた。頭の中では……何故そうなったのか? それは
なので、
「凛の目に狂いはなかったよ。
と、言うの。隣の席に座って。
ここは移動中のバスの中。白昼堂々と走る真っ赤なバズ。今は緑の中を走っている。
その行く先は、遥か彼方……
いいえ、過去にも行ったことのある学園の研修道場……
凛ちゃんのキラキラした目は、まるで少女漫画のようだけれど……ではなくて、少しばかりゾクッとする視線。見た目は女の子としては可愛い方だけど……いや、そうでなくて目力は強い方だから、それでかな? 薙刀を持った時の威圧感というのか、或いは……
「僕に挑むって、何を?」
と、訊いてみる。そのまた隣では、聞き耳を立てている輩……ではなく、
次なるファンタジーに挑戦するようだ。――この二人はそれで手を取り合っている。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます