第六九六回 まさに、月曜日だ。


 ――曇り空? 快晴のお空? 通学経路を進む度に変化している。



 喩えるなら、細波にも、荒波にも……


 集える学園。とても尊く思える。今の時代は特に……そう思える今日この頃。


 以前はボッチで、それでも満足と思っていたのだけれど、それは僕の妥協の心。そう思い込んでいただけだったことに、ここに集う面々は、教えてくれた。


 僕に何ができる? そう思うようになっていたの。それがあの日、僕が数学の授業も上の空で思考していたこと。その答えはいつ見つかったのか? 柴田しばた先生に当てられたのがきっかけ? ……そんな気がしたけど、今もまだその思考は継続中。



 明日はまだ未来のことだけれど、僕は思い描くの。

 明日を夢見るから前向きに、ポジティブに。その心が大切と学んだから。



 能力のこと。或いは特技。りんちゃんは薙刀。可奈かなはハッカーもできる腕前。梨花りかはバンプラ道まっしぐら、そして僕の先輩ともいえるエッセイ作家。僕はその後輩で、℮スポーツ。バンプラ繋がりはせつで、生徒会長経験者。℮スポーツ繋がりは太郎たろう君で、副生徒会長経験者。ジャッジメントもしていた時期もある強者。天気てんきちゃんもまた、僕や梨花と同じく、とある小説サイトの『書くと読む』に投稿している作家……


 それらを組み合わせる。


 美千留みちるしょうさんを加えての、クラブ活動にも似た生徒会のお仕事……


 って、これって、結局はジャッジメントって意味じゃない。思えば発案者は、名前を挙げた面々……つまり全員一致だ。九人だから、ウメチカ・ナインとなる。


 ある意味、謎部活ものとなりそうな展開だ。そしてまだ、このことは僕の思考の中だけで行われているため、皆にはまだ知られていない。まさにこれからなの。


 まずは梨花と可奈に、お話してみようと思うの、あの日から継続していた方程式を。



  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る