第六六四回 始まりが、すでにゾロ目だったの。
――それは、令和二年二月二日。二が三つということから挙げてみた。
このあと間近に控える六六六回。そして七七七回も……鉄道の王道の
それはそれは再会という名。それ以外の何ものでもなかった。
あくまでも、再会なの……
切れた糸を繋ぎとめるそのための。そしてまた軌道修正するために、レールは物語をも繋げた。とある小説サイトの『書くと読む』で行われる、年に一度のお祭りの化身ともいえるコンテスト。そこで完結した『りかのじかん。』は、ある意味では始まり。僕の物語の糸を繋げた物語……
それもまたゾロ目企画。その時に明かされた令和二年の二月二十二日。時間にして二十二時二十二分のことだった。それはまた、僕が探し求めていた……僕の本当のパパ。
僕の物語の始まりは、
新しいパパができたところから始まる。親子三人の暮らしを夢見ていた僕の夢は、現実のものとなって、それがまた、実のパパの再会にも繋がっていった。生き別れた姉妹の再会と共に、お母さんとパパの秘密をも明かされた。……それは新しいパパとなったティムさんが明かした、実のパパ。実はそうだった。ティムさんはパパとの……
お母さんと新一さんは従姉弟……にあたる。でも、その禁断の愛の末に生まれた結晶とは、僕と梨花。ティムさんの説得のお陰で新一さんは、僕らのパパになった。実のパパがパパになった。世間体はもう気にしないと、お母さん。僕ら姉妹のために堂々と名乗りを上げたお陰で、今はもう、誰もが味方。僕ら姉妹が元気でいることが何よりもの……
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