第九十三章 乙女チックにロマンチックに。
第六六一回 ……あ、お話の途中だったの。
千のストーリーズに至るまで、まだゾロ目は何回かあるの。例えばね……
六六六。
これは『オーメン』と、お母さんが言っていたけれど、昔に放映されていた映画のことなのかな? 僕には解らないこと。一緒に台所に立って、共にチョコレート作りに励んでいた時に出た話題。お母さんも応援してくれている。僕のこの物語を。
そこから始まって、お次はね、
――パパたちが大好きな、七七七。因みに、
連想するならパチンコでフィーバーする際に、盛り上がって燃える数字。……お母さんは何故か、その話題になると熱く語るの。僕の肩をも抱きながら。「いい?
僕には興味が持てないから。多分、大人になっても。どちらかといえばね、ラッキーセブンの方かな、瑞希先生と同じく、甲子園が賑わうタイガースの応援。
八八八と、エイトマンが三人並ぶ。これもまた、僕の知らない世界。
またも、お母さんの話題……と、思いきや、まだお母さんも生まれてない時代。昭和も白黒で、三十年代? 僕は平成生まれ。それも世紀末も知らない世代。二〇〇一年よりも後の生まれだから。そういえば瑞希先生も平成生まれ。
あとはね、お待ちかね。
僕の大好きな九九九――スリーナイン。あの有名な機関車の名前だ。
銀河を走るの、トキメキを乗せて。主人公の名字も僕と同じ。そういえば同じなの。同じ『
だからね、千回目はね、
――ロマンチックに飾りたいの。乙女チックに。
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