第八十八章 夢綴る、アオハルな山脈へと。
第六二九回 ここで、僕の本当の大好物は。
――寒ブリなの! ここで暴露したから。
これまでの僕のナンバーワンは、カレーライスだったのだけれど……
昔懐かしい味の中に、寒ブリが存在していたから。いつの日か行ってみたいと思っていた『寒ブリツアー』……てっきり僕が大人になってからと、その希望も見えてきた今日この頃、或いは
この度の修学旅行のコースは、
実のところ寒ブリツアーと酷似した部分があるの。初めて……ではないけれども、
使うものはスマホ……
その場所は、移動中のバスの中で行われていた。僕の横には可奈。梨花が席を入れ替わってくれた。そして梨花は今、
「天気ちゃん
と、耳元で可奈は言う。この間の
まだ鮮度を保っている。……というよりも強烈だ。
「
「う、ううん、な、な、何でもないよ?」
ジッと……僕の顔を覗き込む可奈。何でこういう時に限って? とも思いながらも、言葉を探そうと思っている間に、「やっぱり千佳は、太郎君に相談した方がいいみたいね」
と、ニンマリとして可奈は言う。……それは、寒ブリのことも含めてかな?
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