第六一九回 それからジャージに着替えて、キャンプみたいに。
――臙脂色。それは僕らのジャージの色。僕ら三十九期生の色……だそうだ。
多分、三十九期生だったと思う。私立
それは、
そこまで遡るけれど、それは海外から留学してきた、ある女の子から始まった。その女の子こそがマリさんの、お母さんだった。名前はリンダ……リンダさんと言った。
……またいずれ、機会があるのならば、
その辺りも語っていこうと思う。もう少し情報を得てからになるけど。
勿論その情報網は
いつの間にか、ヌッと、僕の背後にいた。
ビックリしたのは言うまでもなく、だけれど「あれ?
いつもなら可奈の傍に梨花もいるのだけれど、いなかったから……「その様子だと知らないみたいね。飯盒炊爨は梨花が詳しいから、もうすぐ準備しなきゃいけないし。夕飯は各班でカレーを作ることになってるし……」と言いながら、キョロキョロと……
「探してきなよ、可奈。僕らなら待ってるから」
「うん、
天気ちゃんは、その名の通り笑顔。僕も笑顔になって、ごく自然にお互い。
「取り敢えず、お野菜から準備しよっか」「うん」と、並んで洗い場に立つ。
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