第六〇六回 今はまだ、中学三年生だから。
――連想するのは、お勉強の日々。その中でも、やっぱり心は常夏のダンス。
弾けたままの感覚。塾に行かない代わりに唯一の教材。勝研ゼミナール。中学一年生の冬から始めて、今も継続しているの。
なので、二人揃ってマイペース。
されど、二人揃って阿吽の呼吸。
二人だからこそ、お互いを補い合えて、そして無敵となるの。
――だからこそ、
「触発されたのは、俺の方かもしれない。
あの子の思いは、きっと皆に反映する。俺は益々楽しくなってきたよ、学園が」
と、そのように。そして奏でるシャルロットさんのピアノは応援歌となる。見事な構成で仕上がった学芸会。これこそが『新解釈の白雪姫』のテーマともいえるの。
これから創り上げる新章を迎えた学園生活。
中学三年生は、まさにその助走期間。晴れやかなる高等部の入学式を迎えるための。どんなにレベルの高い高等学校に進学しても、僕は皆がいるこの学園がナンバーワンだ。
他の学校に比べると、確かに生徒数は少ない……それは
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