第五七〇回 ある意味は執筆の秋。読書も併せて。
――それは静かなるイメージ。奏でるは、鈴虫の鳴き声。
なので、今は夕闇よりも向こうにある夜。すっかりの夜の慕情。乙女心はこの星空を彷徨っている。ぼんやりとした印象を残すも、抽象的な中に於いても地に足の着く目標。
訓練は始まっていたのだ。
それはそれは学園の行事に対しての。同じ学園に通う者同士の思いから。
ジョギングは朝だけではないの。
将来へのパートナーは朝一緒に。将来はパパとママになる関係が濃厚と。今でももうアナザーワールドを築き上げそうな程、濃厚な家族関係にある。……この間は、夏休みの終わりに、やっぱりバレちゃっていたから。……
まあまあまあまあ、それはさておき、
学園のみならず生まれた時からの一緒の運命のパートナー。学芸会でも、大いなる関係となる。僕を目覚めさせてくれる存在。確かにそうだったの。
このウメチカの執筆に至った経緯も、この子なしでは考えられないことだったから。そのことを踏まえて、今宵も執筆に励んでいたのだけれど……
……
…………いつしか、深い眠りへ。
まるで鏡のような、それ程にソックリな顔。……顔だけではなく身長も、その体重……いやいやフォルムも。ボブということまでも、体温も、きっと仕草さえも似ることも。全裸になっても……同じように成長を迎えたような感じで。夕闇は、この子と一緒に走ったから。僕はこれまでの二倍を走っていることになって、グッスリと……
そして眠りの魔法を解くため、濃厚なる関係を保てる唯一の存在……
目覚めたら、鏡のような、僕とソックリの顔をした子がいるという光景だ。ネタバレしそうだけれど、この度の王子様は僕と同じ女の子……歌劇団のように、その子は男装して演技をするの。というわけで、太郎君はそのことを、僕の口から知ることになったの。
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