第五五〇回 ――シャルロットお姉様の登場だから。
……二十六世と名乗る程だから、
とある異国の由緒ある貴族の娘と思われるのだけれど、本当にそのようなの。
プリンセス、と言っても過言ではない程の身分。だけれど、お忍びだそうだ。とっても訳ありなような趣。
何故、日本へ来訪したのか?
また、
――それに、
コンビニエンスストアーで、出会った僕のことを思い出したようで、
「あの時のジョギング少女? あれれ? 二人? マジカル? コミカル?」という具合に、久しぶりに見たリアクション。……僕と
摂は、彼女のことを「シャルロット」と呼んでいる。
今度は僕らが、自己紹介を試みる場面へ。右から順に……って、あっ、僕からだ。
「僕は
「シャルロットでいいですよ。えっと、チ、千佳さん、摂にそう呼ばれてますし、私の名前は長いですから。私もですね、このニックネーム気に入っているのですよ」
ご機嫌麗しゅう、満面な笑顔のシャルロットさん。気品高い仕草。そしてお次は、僕の横に控えている梨花の番。颯爽と始める自己紹介で――「この子の、双子の姉の星野梨花です。以後、お見知り置きを」と、そんな具合に、いつもとは異なる空気となった。
そして、ここから始まる模擬教習。何もかもが初めての試みで、新鮮なものへと。
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