第七十四章 ――駆け抜ける四連休。
第五二五回 それは、革命という名の青春。
――『青春』と書いて、僕は『アオハル』と呼んでいる。それでこのウメチカの執筆を進めている。つまりキャッチコピーの青色は、僕のイメージカラーではなくて、この物語が求めているアオハルの色だったの。僕は創り上げたいの、求めるアオハルを。
そして今日は三日目。
バスに揺られながら、最寄りの駅。
その先は終点。
そこからウメチカ会場まで歩くの。
「しっかりと二人三脚だな、俺たち」……と、ふと聞こえた太郎君の言葉。僕を優しく包み込むような、そんな表情だったの。ボッチではなく、これから先も僕らはパートナー。
胸から込み上げる思いではなくて、想い……嬉しさが上々になるの。
「うん! これからも二人三脚……
えっと、僕の学園ね、修学旅行あるんだ。それで、太郎君の学校もあるのかな? 行先はね、広島なんだけど……変更に次ぐ変更だったらしくそこなんだけれど……」
「それなら土偶ではなくて奇遇だな、
俺らの学校もそこなんだ。で、日程は八月? 多分だけど、二校の中学三年生が集まっても大人数にはならないと思うけど、……それで出発日は? 日程は?」
太郎君は問い詰めながら、僕の両肩を揺する。嬉しそうなんだけれど、ちょっぴり怖いけれど、無理もないの。……小学校の時、一緒に行けなかったからだね。
「二十六日から一泊二日なの」
「俺らと同じだ」と、太郎君は大喜びの大燥ぎ。まるで小学生が初めてランドセルを背負った時のあの感じ。ピョンピョンと弾みつつ、笑顔も一緒に弾んでいるの。
すると、「ねえ、君たち」と声を掛けられた。優しい感じのお姉さんって、
「
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