第七十三章 ――ウメチカの星。

第五一四回 第二次ウメチカ戦の前夜。


 ――トキメキを運ぶお星様のように、ロマンあふれる今宵の執筆。



 今は其々の場所で、或いは眠りの夢の中からでも想いを奏でていることだろう。それでも人類の源である海を求め、そこに帰るように、この何時間後に行くことになる。


 集うという言葉は……


 オリンピックの開催を目的とした二十二日からの四連休に迫るこの時期にも拘らず、COV‐2という新型ウイルスが猛威を振るい感染を拡大していた。開催地である東の都の打撃も大きく、遥々遠渡の御国から来訪された選手にも、苦渋の色を与えていた。



 なので、集うという言葉に躊躇いはあるものの、


 COV‐2に、いつまでも振り回されない強い意志、ガツンと一発かましてやりたいとの思いと、やはりマスクの下にある皆様の笑顔と、やはり元気な日本のしたいという思いから、譬え日本の内閣に変わってでも、このエピソードを執筆した覚悟。……拙くも語彙力不足も否めない文面で物申すは恐縮……でも、その上でも溢れて語る次第なの。



 この度の第二次ウメチカ戦。


 場所は前回と同じ『ウメチカ』と呼ばれる地下街で繋がれたスーパーデパートメントである『ドバシカメラ』……思えば第一回目より丁度一年。延期に延期が重なって丁度このタイミングとなった。主催は『プロジェクト・ウメチカ』と去年に引き続き運営。


 つまりパパを中心としたグループなの。


 去年と同様、感染対策には細心の注意が施されている。ネットからでも参加はOKだけれど、この地を訪ねたとしてもソーシャルディスタンスには気を配り、病院と同様なほどの検温装置も完備されている。……ルールさえキッチリ守っていれば、何も怖いこともなく振り回されることもないの。楽しむことが何よりの、明日への活力となるのだ。


 ――それで君たちが元気になれるのならば、この上ないことだから。



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