第四七八回 レッツゴーお外へ!
――歩く。昨日と同じく二人で。……でも、少し距離を置いちゃうの。
「
「……わかってる。
「まだ怒ってるのか?」
「ううん、怒ってない。……あっ、でも、ソフトクリーム奢ってくれるなら」
って、そんなつもりはなかったのだけれど、寝起きで、はだかんぼになっちゃっているところを見られちゃって、一緒にお風呂に入った時よりも、とっても恥ずかしくて……恥ずかしかったから、照れ隠しにもならないけれど、太郎君は笑顔で奢ってくれたの。
「はい、千佳お嬢様」
「じゃあ、太郎王子」……その交わす言葉で思うことは、何故か
ギュッと握る手。愛おしい人と手を繋ぐなら、
「おっ、ご機嫌になったようだね、千佳お嬢様」
「えへへ……」
そして向かうの。今日のメインともいえる僕らの行く先。……ちゃんと宛はあったのだよ。昨日のお隣の町は、少しばかり偵察だったの。その目的は太郎君にあったの。
――参考書。そして添削問題や問題集に至る。
「それなら
だからこそ今は、その恥ずかしさも心地よく手を繋いでいるの。足並み揃えて、入るデパートの『松坂の殿堂』……土日も開店するようになったの、昨日から。
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