第四一八回 午前の調べ。夢へと誘う言葉の集い。
――多種の言葉、宙を舞う。そしてダンスな音符たちと、そのイメージ。
目覚める。二度も三度も。……夢現にしっかりとハマる。
例えるならね、
無邪気な子供。……う~ん、普段は悪戯っ子だけれど、眠ると天使みたいって、そんな感じ。そして『チュッ』っと。まるで御約束の。されるような予感はしたけれど、
可奈の唇が、僕の唇を捉えて……
そんな中で、可奈は目覚めた。で、ビックリする可奈。
「ちょ、ちょっと
「可奈が寝ぼけてしたんじゃない。僕が梨花に似てるからって」
「ウッ……私のファーストキッス」
「へっ?」と、驚きを隠せなくて、ツンデレキャラの可奈と思っていたのだけれど、意外な一面を目の当たりにすることとなった。ブルーな趣にまで至る可奈……
「あっ、何だかごめん、可奈……」
「ううん、千佳のせいじゃないし。……うん、これは事故。カウントには至らないから」
って。そっち? っていうか、立ち直り早っ。……まあ、可奈らしいといえば可奈らしいけれど。――するとすると開いた扉。梨花が訪れた。そして見た。同じベッドの上の同じお布団で僕と可奈。途轍もない密着シーンを。でも、梨花はニッコリ笑みを浮かべて、
「おはよっ」の一言。まるで昨日からのSNSの出来事が夢だったようにも……そう錯覚させるようなワンシーン。でも、やはり現実は続くの。僕らは現実の中にいるから……
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