第四〇〇回 迎えるこの回、今日の日が記念日。
――アニバーサリー。
降り注ぐ木漏れ日に照らされて歩く、足並みも揃えて。
そして君との阿吽の呼吸、もう僕の中に備わっている。
それでも手を繋ぐの……
その温もりと、その愛を確かめていたいから。
これからも、この先も、ずっと……君と、ううん、貴方とそんな関係でいたい。僕と貴方の子供ができたのなら、可愛い我が子を真ん中に歩く。ずっと、ずっと……
――貴方のパパとママは一緒にいるよ、ずっとだから。
うん、見える未来図! その頃もまた、この地に来る、きっと。少し未来の鉄道博物館へ。……でも安心して。少し未来といっても、人生百年時代の視野から見るのなら、充分に学生生活における青春を満喫した後で、それはもう大学生まで。そして社会の波に揉まれ、逞しくも成長を遂げながらの結婚。その後のことなので。
……まあ、その辺りの人生設計はあるのだけど、
僕がこの先、何をやりたくて成し遂げたいのか、まだわからぬまま……それは、
なら、まだ大人になれず、
子供のまま……ってことなのかな? どれも楽しくて。
まだまだ色んな経験をしたくって……と、思っているとね、クシャッと。
「まずはここから。鉄道博物館、大いに楽しもう。――一緒に探そう。千佳のやりたいこと。成し遂げたいことも全部。俺も一緒だからな」と言ってくれたの、太郎君。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます