第二五二回 夕陽の中へ。……そして僕は、朝に広がる白い世界へ。
そこは、本当に眩き世界。
或いは、淡くぼんやりと、朧気な世界?
君なら、どう思う? どう見えるかな?
……例えばね、もう昨日の出来事かな? 芸術棟に集結したの、みんな。フィフティーン……そこには十五人いた。……そう。延べだけれど十五人いた。
今一度、指折り数えるの。
僕と
でも、よく数えてみて、
……察しの通りだから。
夕陽の中へと、「さようなら」と手を振り帰ってゆく。それは様々な、それぞれの道程へと歩んでゆく。それぞれの役割を果たしながらも、その日一日を綴るのだ。
二度と戻らぬ、
帰らざるその日、その一日。
今生の命は、一度だけなの。
来世ではね、違う名前でね、きっと……
思えばもう、悔いは残っていなかった。
この白く広がる世界に至る今も、その向こうに至っても、ずっと……
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