第七十三回 ……でね、パクパクの次は、パクパクマンなの。
――満腹に満喫。
今この室内には、まず……訳ありの店長代理のパパ、そして僕と
此処は『
――マリさんこと、
誕生月のエイプリールを迎える少し前に、辞めた。アルバイトを辞めた。
この度の新型ウイルスによる打撃は、外出自粛だけでは済まずに……この状況を作ってしまった。マリさんだけではない、
苺からバナナへと二種類のパフェを堪能し、その次は、インベーダーゲームでもお馴染みの、液晶画面がテーブルとなったゲーム機。その内容は『パクパクマン』
連なる●を、ニコちゃんマークみたいなものが、文字通りパクパクと、ゴールに向かって食べ進むというゲーム。そして僕と太郎君は向かい合わせに、この店特有の……つまり特別モードの『ラブモード』が体験できる。画面中央がゴール。二体のパクパクマンが障害物や敵などを乗り切り、連なる●を食しながら、キスをするというもの。
そのプレー中に……その、パパに訊いたものだから。
「お客様いないね」って……パパに訊いたものだから。そのことを知ることになった。
あまりの衝撃か、僕は自分がどのようにパパに訊いたのかは……真っ白。つまり思い出せないのだ。今後どうするのかは、……皆交えてお話する、そのような運びとなった。
だからこの日、ジュークボックス風なカラオケで歌いまくった。――カントリーロード他、エブリメドレー。何と僕と同じく太郎君もエブリ大好きで、パパも一緒に熱唱だ。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます