第五十七回 ふと過る企み。
――とある日曜、それは発動する。例えるなら、流れ星のように。
これもまた書斎……と℮スポーツの訓練所を兼ねた自分のお部屋ではなく、またもや現場……う~んとね、外出の自粛が促される渦中にありながらも、僕のお家ではなく
梨花のお家は公営住宅の四棟。道路を挟んでドラッグストアーがあって、その裏側が現在の僕のお家。徒歩にして五分くらいの場所だ。そして、ちなみに
そうねえ、本人は教えてくれなかったけれど、
な、何と、僕のお家の並びから二件目……めっちゃ近い場所。徒歩にして秒単位だ。
超ご近所で……
今、僕のすぐ傍らにいる。今日は可奈と、二人してお邪魔していた。
……まあ、今日だけではなく、
前回もそうだったけれど……
机の上、僕の部屋にある卓袱台よりかは遥かに面積の広い簡易式な机。そこに並んでいるのはプラモデルのランナーパーツ……ええっと、このエッセイの回数と同じく五十七枚ほどかな? 驚異的な枚数だ。その他にも金属パーツ、LEDユニットなどの電子的なパーツ……本当に、本当に(何つくるの?)って感じで、開いた口が塞がらず、最近のプラモデルを侮ることなかれだ。……さすがは超人気を誇る『バンプラ』だ。
それでもって、
「どうしたの、
と、梨花は訊く。――その時だ! 僕の脳内を過るのだ。
「梨花は、どう思う? 僕らがこうして外出の自粛……まあ、少なくとも必要最小限の外出で済ましている間って、お外では何も変わらず、何も行われていないんだよね?」
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