第2話海底放射
落下の衝撃に漆黒の闇、暗黒の世界に泥が舞い上がりその視界を一層悪化させていた。8,000メートルの海底に横たわる巨大な鉄の鯨が呻き声を上げる、一つ二つと水圧に潰れて捻れた外皮に穴が開き気泡が漏れ出し、その度ごとに反動で身をよじり巨体を揺らす。
そして噴き出された泡はすぐさま水圧で押し潰された。
13回目の衝撃でミサイルハッチのロックが外れたのかそれとも電気系統が生きていたのかハッチが開き弾道ミサイル一発が発射された、しかしすぐに推力を失いのろのろ進み海溝に落ちて行った。
艦体後部にある原子力機関部の鋼鉄の外皮が幾度もの衝撃を受けてめくれ上がりそこから噴き出した膨大な泡の中から小さな影が歩み出す。
その小さな白い裸のマーメイドは漆黒の髪を水中に揺らせながら左手で持った潰れた物を繁々と眺めていたが無造作に投げ捨てるとあっという間に泳ぎ去り姿を消した。
追加作成中
マリオネットバースデー 猫3☆works リスッポ @nekosanworks
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
フォローしてこの作品の続きを読もう
ユーザー登録すれば作品や作者をフォローして、更新や新作情報を受け取れます。マリオネットバースデーの最新話を見逃さないよう今すぐカクヨムにユーザー登録しましょう。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
関連小説
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます