自分の下駄箱を見るのにこれほど緊張したことがあっただろうか。今私は、手紙(おそらくラブレター)が入っているであろう下駄箱を覗かんとしている。

 話は5分前に戻る。私が、いつものようにぱっぱらぱーの頭で呑気に登校してきたとき、下駄箱で誰か(イケメン)が私の下駄箱に封筒様の何かを入れたのを目撃したのだ。私は、目はよくないが、こういうとき視力がぐっと上がる。エッチなシーンを見るとき若干視力が良くなった気がするのと同じ原理だ。

 遂に目を開けた。そこにはやはり白い封筒が! 思わず開けて中身を読んだ。

「今この手紙が自分の下へ戻ってくるか実験しています。この手紙を見た人はこのまま自分の友達の下駄箱に入れてください」

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

300文字小説集 @Ak386FMG

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

フォローしてこの作品の続きを読もう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ