明治を超解説 ①

 ありがたいことに、この宣伝企画に参加させてもらってPV★ともにのびてます。

 オレンジ11さんには足を向けて寝られません。

 

 で、まだまだ宣伝しようと思います。

 みなさん、「明治ってどんな時代?」って感じですよね。文明開化がおこり西洋文明が流入。毎夜、鹿鳴館でドレスきてダンスをぶんちゃっちゃ。な世の中と思いますよね。

 でもそれは、明治10年代の後半のイメージです。「あまねく」のはじまる明治4年は、ほぼ江戸時代とかわりません。為政者が変わっただけで。

 

 この為政者がくせもの、これがわけわからん! かくいう私も学生時代、明治は嫌いだった。

 ということで、今回は幕末からの流れと政治のおはなしを。(まってここで×をポチしないでね。なるべく簡単にするから!)

 

 澄田史観ですので、あしからず。(テヘペロ)

 まず、一番ややこしい戊辰戦争のあたりから。

 戊辰戦争前、日本の武家社会はだいたい四つの勢力にわかれてました。


第一の勢力

 薩長中心(一部の公家)、まじ徳川ぶっ殺す勢力(ふざけてませんよ。まじですから)

 

 この時、幕府はもうなくなってました。大政奉還したので。(教科書に絶対のってるやつね)

 大政奉還とは……もうこんなめんどいことやってらんねえわ。薩長とか好き勝手言いやがって。じゃあおまえら政権取って日本回してみろや。どうせ無理に決まってるし。俺(徳川慶喜)のこと頼ってくるっしょ。(超解説)

 

 薩長は、幕府がなくなったから振り上げた拳を治めるところがなくなったのです。

 本来ならここで政権は天皇にうつり、新しい世の中をつくればよかったのですが、その新しい仕組みを作るのが大変だった。

 

第二の勢力

 土佐中心(作中の広岡藩はここ)討幕穏健派。目標だった討幕はかなったんだから、これからはみんななかよくやろうよ勢力。

 徳川家は一大名にもどったんだから、天皇を神輿にして有力大名の連合政権を

つくろうよ。もちろん、慶喜さん助けてね。

 

 この連合政権案にかみついたのが、徳川ぶっ殺勢力。

 

まじありえねえ。それだったら今までといっしょだろうが。日本の植民地化をねらう欧米にこんなんで対抗できっか! 強力な中央集権国家をつくんねえと。

 (裏思惑)連合政権にしたら俺ら、好き勝手出来ねえじゃん。全部慶喜にもって

      かれる。


第三の勢力

 会津中心(旧幕臣や譜代親藩)、命に代えても徳川家をお守りいたします勢力。

 もちろん、みんな大好き新選組はここです。


 大政奉還した慶喜は、二条城をでて大阪城へ退きます。そこで次の政権の盟主になろうと画策。ここで薩長とけんかしたら全部パーになっちゃうので、ひたすら大人しく。


 しかし、フルボッコしたいぶっ殺勢力は、戦う機会を虎視眈々とうかがっていた。それなのに、慶喜が大人しいもんだから、挑発しちゃえって感じで、江戸の町に火をつけたり、強盗を放ったりと江戸で好き勝手しだしたのです。江戸の町衆大迷惑!(この薩摩強盗の被害にあったキャラが「あまねく」に出てきます)


 売られた喧嘩はかうしかねえじゃん。なんてったって武士は面子めんつが命。ということで、第三の勢力が江戸の薩摩藩邸を焼き討ちして、戊辰戦争が勃発するのです。


第四の勢力

 どうしていいかわかんない勢力。この当時の大名の大半はこれです。

 ようはひよりみをしてたと、そういう事。


 戊辰戦争は京都で薩長が大勝。慶喜は家臣をおいて江戸へ逃げかえり、謹慎。それをおって、官軍(この時錦の御旗を入手した薩長は朝廷側になってるのです)は、みちみちひよりみ大名を仲間にしつつ東へ進軍。江戸へせまります。


 明日にも江戸総攻撃って時に、西郷隆盛と旧幕臣勝海舟の話し合いの末、江戸城無血開城となったのです。


 しかし、江戸城とったどー!! で終わらなかった。東北には第三の勢力が。

 単純に、抵抗するならぶっ殺すって図式ではなかったのです。会津は恭順(あなたに従います)のしせいをみせているのに、それを無視して攻撃。


 なんでかっていうと、会津は京都守護職というお役目をしておりまして、幕末に暴れまわった長州藩士を大勢取り締まって殺していたのです。寺田屋事件とかね。

 会津は治安を取り締まってただけなんだから、長州藩士が悪いんでしょって、いいたかっただろうけど、もう立場が逆転してるのです。

 

 なので会津が悪者。政権とった長州はうらみという感情をかくして攻撃。

 これが白虎隊の悲劇で有名な会津戦争です。

  

 会津が降伏しても、生き残った新選組を含む旧幕臣たちは、新天地蝦夷地へ。

 函館で、五稜郭を占領し政権をたてちゃったのです。俺たちまだまだ終わってねえぜ! 武士の意地をみせつけてやる!ってか。


 そんなこと黙って見過ごせない、明治政府。で総攻撃。これが、戊辰戦争最終局面、函館戦争です。これで函館政権は惨敗。新選組のカリスマ土方歳三もここで命を落とします。戊辰戦争、ここに終了。


 戊辰戦争の流れがわかっていただけましたでしょうか?

 学生の皆さん、ここにかいてるの、そのままテストに書いちゃだめよ。自分の言葉に書き換えて丁寧にね。(これあくまで超解説だから)


 戊辰戦争は直接「あまねく」の中に出てきませんが、主人公周の兄がこの戦いで戦死してます。

 広岡藩藩主、通武もこの戦いには遺恨が……

詳しくはお読みください。

「あまねく空を~明治旧大名家ものがたり」

URL: https://kakuyomu.jp/works/1177354054891442616


 ①とあるからには、②をするつもりですが、何か明治でわからないことや質問あったらコメントしてください。私がない頭使ってお答えいたします。


 

  

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