第2話リュウVS春麗

春麗「お父さん、今どこにいるのですか。元気にしてますか。私はこの三年間お父さんのの行方について調べています。必ず悪の組織シャドルーのしっぽを掴んでお父さんを助けにいくからね。」

 チャイナドレスをきた美しい女が空を見上げつぶやいたいた…




ケン「おーい、リュウ!遅れちまうぞー‼︎」

リュウ「待ってくれー!」

 リュウはケンの乗った船まで走っている。

リュウ「フウ、なんとか間に合ったぜ」

ケン「まったく、アメリカに来てまで水ようかんを食うなんて笑」

リュウ「水ようかんはどこで食ってもうめーんだよ」

ケン「船の中で食えばいいじゃねーか」

リュウ「どーも待ちきれねーんだよなー」

 そんなくだらない話をしながら二人は空軍基地に到着した。

リュウ「ここが空軍基地か…」

ケン「ここにいるのはアメリカ空軍のお偉いさん、ガイルだ」

空軍の男「ケンさん、ガイルさんはこの部屋です。」

ケン「ありがとう」

 ケンはガイルのいる部屋のドアをノックした。

ガイル「ケンか、いいぞ入れ」

 ケンがドアを開けるとそこにはサングラスをつけ、緑のタンクトップを着たホウキを逆さにしたようなトサカが特徴的な金髪男、ガイルが机に座っていた。

ガイル「ケン、何か用か」

ケン「今日は紹介したい奴がいるんだ」

リュウ「よっ!日本から来たリュウだぜ、よろしくな!」

 リュウは早くガイルとストリートファイトがしたくて仕方がなかった。

リュウ「実は俺もストリートファイターなんだ、よかったら一試合やろーぜ!」

ガイル「悪いが俺はお前と遊んでるほど暇じゃない。断る。」

 ガイルはサングラスを外しながら言った。

ガイル「俺は今シャドルーと言う悪党格闘家集団を追っている。奴らが世界のどこにいるかは謎だ。だから俺は世界中の怪しい奴を片っ端から潰す」

 ガイルのこの言い方はリュウは少し気にくわなかった。だがリュウにとってはどうでもいい。リュウは世界中のファイターと闘うということにくいついた。

 実はガイルはシャドルーの首領であり地獄行き列車を操る男に親友のナッシュの命を奪われた。その仇を打つため列車男を追っている。そのために妻子を置いて出てきた。だがガイルはその事を家族以外の人間に話す事は無かった。列車男の顔や姿、名前は分かっておらず謎多き存在である。

リュウ「じゃあ世界中をまわってファイターに会いにいくって事か?」

ガイル「ああ」

リュウ「それ、俺にも手伝わせてくれ!」

ガイル「ナニ?言っておくが遊びじゃないぞ。それを分かっていってるな?」

リュウ「もちろんだ!」

ガイル「付いてきたいのなら明日中国の春麗という女警察官に会いに行け。詳しい事はソイツに聞くんだ」

リュウ「おう!」

 リュウとケンは飛行機で中国に向かった。

リュウ「春麗って人、いったいどんなひとなんだろーな?」

ケン「警察官というんだからきっと筋肉ムキムキの男みてーな顔の奴に決まってんだろ笑」

リュウ「そうだな笑あんまり期待はしない方がいいぜ」

 そんな話をしてる間に二人は中国に到着した。

[CHINA]

 辺りは人でにぎわう商店街。二人はガイルにもらった地図を頼りに春麗のもとへ向かった。

少女「あれ?外国から来た人?ニーハオ!」

 自転車に乗った少女がそう言いながら過ぎていった。

リュウ「にぎやかなとこだな」

 そして二人は商店街の路地裏に入っていき、春麗のいる事務所ち着いた。

リュウ「ごめんくださーい」

 そこには小籠包のような髪飾りで髪をとめ、チャイナドレスを着た美しい女がいた。

ケン「あのー、春麗さんって人いらっしゃいますか?」

 ケンはチャイナドレスの女に聞いた。

春麗「ああ、それ私よ」

 リュウとケンは驚いた。

ケン「誰だよ男みてーな顔って言ったの」

リュウ「おめーが言ったんだろ でもまさかこんな女の子がファイターだとは思わねーぜ」

 二人は春麗に興味深々だ。

春麗「ガイルから電話で聞いたわ。私たちに協力してくれるって?」

リュウ「ああ!俺もシャドルーって集団がきになってんだ。」

春麗「ふーん、でもその前にあなたの強さを確かめてあげるわ」

リュウ「待ってたぜ!来いっ‼︎」

春麗「一旦外に出ましょ」

 外は人のにぎわう商店街、通行人が闘いを見ようと集まってきた。

リュウ「女だからって容赦しねーぜ」

春麗「私のクンフー、見せてあげる」

 リュウと春麗は向かい合ってファイティングポーズをとった。


[ROUND1 FIGHT!!]

リュウ「俺からいくぜ!」

 リュウは春麗に何度も蹴りを入れようとしたが春麗の動きの速さとジャンプ力にはついていけず全てかわされた。

春麗「あら、思ってたよりぬるいわね」

 そう言うと春麗はリュウのところに駆け寄り、蹴りを数発入れた。

リュウ「やってくれるぜ」

 リュウも負けずに中パンチ、強パンチを数発入れ、竜巻旋風脚を繰り出した。

リュウ「竜巻旋風脚‼︎」

 すると春麗は空中で逆さになり足を高速回転させ相手にぶつける必殺技、スピンバードキックをした。

春麗「スピンバードキック‼︎」

 リュウの竜巻旋風脚と春麗のスピンバードキックが空中でぶつかった。だが春麗は力負けし地面に倒れた。そこにリュウはしゃがんで中キックを入れた。

春麗「キャーーー‼︎‼︎」

「YOU WIN]

 リュウは天に向けてガッツポーズをした。


春麗「あなた、なかなかね」

リュウ「俺はAブロックに入んなきゃなんねーんだ。悪いが勝たせてもらう」

 春麗は体勢を立て直した。

春麗「いくわよ」

リュウ「来い!」


[ROUND2 FIGHT!!」

リュウ「波動拳‼︎」

 リュウは波動拳を数発放ったが春麗には全て避けられた。

春麗「ハッ!」

 春麗はリュウの背後につき、波動を相手にぶつける波動拳に似た必殺技、気功拳を放った。

リュウ「ウッ!」

 リュウの背中に気功拳が直撃した。

リュウ「お前もなかなかやるな」

春麗「フフ」

 春麗は少し上目遣いで笑い、気功拳を繰り出した。

春麗「ヤーッ!」

 それと同時にリュウは波動拳を繰り出した。

リュウ「波動拳‼︎」

 気功拳と波動拳は空中でぶつかりどちらも消え散った。

春麗「さすがね。でもこれにはついて来れるかしら…ヤーッ‼︎」

 春麗は目にも止まらぬ速さであいてに何度も蹴りを入れる必殺技、百列脚を繰り出した。

リュウ「ウワーーーー‼︎‼︎」

[YOU LOSE]

春麗「ヤッター!」

 春麗は笑顔でピースした。


リュウ「やられたぜ」

春麗「私のクンフーは伊達じゃないわ」

リュウ「そうみてーだな」

 リュウは体勢を立て直した。

リュウ「よっしゃ、最後の一勝負だ!いくぜ‼︎」


[ROUND3 FIGHT!!]

春麗「いくわよ!ハッ‼︎」

 リュウは気功拳を避けたがすぐに背後につかれもう一度気功拳をした。

春麗「ヤーッ‼︎」

 気功拳はリュウの背中に直撃した。だがリュウはすぐに体勢を立て直し、竜巻旋風脚を繰り出した。

リュウ「竜巻旋風脚‼︎」

 春麗はスピンバードキックをしようとしたが繰り出す前に竜巻旋風脚が春麗に命中した。

春麗「私の速さについてこれるようになったようね。でもまだ決着はついてないわ」

 そう言うと春麗はスピンバードキックを繰り出した。

春麗「スピンバードキック‼︎」

 春麗のスピンバードキックが飛んできた瞬間にリュウは弱パンチを打ち込み春麗は攻撃に失敗した。

春麗「そろそろラストスパートね!ヤーーーーッ‼︎」

 春麗は百烈脚を放った。リュウは近づくとダメージを受けることを悟り波動拳をした。

リュウ「波動拳‼︎」

 しかし百烈脚は波動拳をもかき消す速さで動いている。

リュウ「くそ…これじゃ近づけねぇ…」

 そう思ったとき側で見ていたケンが叫んだ。

ケン「リュウ!あれをやってみろ!」

リュウ「ん?」

ケン「あれだよ!」

リュウ「あー!」

 リュウは百烈脚に当たらないように反対側の足にしゃがんで強キックを入れた。

春麗「ヒャ!」

 春麗は倒れた。

ケン「今だ!リュウ!」

リュウ「波動拳‼︎」

 春麗が立ち上がった瞬間に波動拳が命中した。

春麗「キャーーー‼︎‼︎」

[YOU WIN]

 リュウは胸の前で腕を組んだ。


春麗「あなた、なかなかね。あなたならシャドルーを倒せる気がするわ」

リュウ「当然だぜ」

 リュウは親指を立てた

ケン「そこら辺の店いって飯でもくうか!」

リュウ「いいなそれ、いこーぜ春麗!」

春麗「そうね、私もちょうどお腹空いてたから」

 そして三人はそばにあった中華料理店に入った。












 



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小説ストリートファイターⅡ はるまき @harumakidesu

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