予兆-次なる物語へ-

どこか遠くの街で

「セカイっち、どうしたん?」


「セカイさん?」


空間魔導士、刹那セカイは、感じ取る。


どこか遠くの街で、人々の魔力の『揺れ』のようなものを。


無属性魔導士、暁ホムラの逮捕から一か月が経つ。


魔物を克服した彼女は、さらなるレベリングを経て、より鋭敏になった空間把握を研ぎ澄ませる。


そこに、見えたものは…。



 友人二人の声にも気づくことなく、ただ、教室の窓の向こうに広がる青空を眺める。



「あいつが、変なことに巻き込まれなければいいけど」


「え? なに?」


「なんですの?」



彼女は、遠くへ旅立った『彼』の身を、少しだけ案じた。

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年上の炎使いのお姉さんにもう一回○○してもらうために、レベルを上げる低レベル時魔導士の僕の話 ヒラメキカガヤ @s18ab082

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