解説:公文書と筆とクソ主上
テーマ「紙とペンと○○」。
中国史なので紙と筆になっちゃうことは許されてね、という感じのアレです。
こっちは原文を本編に乗っけちゃってるので、特に言えることはない、のかな? そうでもないか。劉裕と劉穆之の関係について紹介はしておくべきですね。
https://kakuyomu.jp/works/1177354054888050025/episodes/1177354054888649192
こちらでも触れているんですが、基本的にガチムチ系の劉裕を、そのずば抜けた知力で支えた人です。
しかも社交力の化物。たぶん劉裕周りの人脈で、劉穆之を通過してない人材っていないんじゃないかな。宋書の冒頭に来る桓玄を倒したとき一緒に戦った人物にはさすがにあんまタッチしてなさそうですが、あいつら政権運営ほぼタッチしてないですしねえ。ほんにこの宋書の(以下いつものグチ)
同じ姓ですが、系統は全く別口。毛色からすると、もしかしたら宋書に載ってる漢の齊悼惠王、劉肥の子孫ってのはガチなのかもしれません。劉裕に取り立てられるときの「これから俺、どでけえことやんだけど、誰かいいサポート知らねえか?」「私以外に誰かいると思います?」的なクソかっけえやり取りとかにも燃えます。
そんな劉穆之、劉裕の皇帝即位を見れていません。その二年前に病死。劉裕配下同士の権力争いに敗北したっぽい気配があります。彼の死後、劉裕はポツリと漏らしてます。「アイツがいなくなってから、どうにも俺も軽く扱われてねえか?」。これを真として妄想するのも楽しく、これを劉裕なりの寂しさを語るレトリックとして認識するのも楽しい。
石勒のナンバー2、張賓と並び、主君に全幅の信頼を受けていた人だと言えるでしょう。
石勒も張賓死後に似たような愚痴漏らしてるんですよねー。そう考えると劉裕と石勒って結構共通点あるなあ、って余談でした。
参考資料 宋書巻四十二 劉穆之伝
https://zh.m.wikisource.org/wiki/宋書/卷42
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