解説:二番目の男
カクヨムコンテスト作品、
テーマ「二番目」。
こんなテーマ、アホかって言いたいわけです。歴史で遊ぶ身としてはいくらでもそう言う人物に巡り合います。
という事で、マイナーな方に行きました。そしたらマイナーすぎてやべえ。自分自身あんま掘り下げ切れていない領域であったため、頑張って勉強して補強しました。
時代は
一応ここでは、「劉裕」をお読みくださっている、という前提での話をさせて頂きます。拙作「劉裕」に、劉道憐は登場していません。なぜって、普通に語ると、劉姓の人間が多すぎる。混乱必至です。なので、大幅に刈り込んでるんです。そして参謀の
バカみたいに人物が多い作品ですけど、あれでも刈り込んでるんですよ? 正直もうちょい刈りこみに本腰入れなきゃだめだなーとは思っていますが、まぁ余談。
そんな劉道憐ですが、本編にも書いた通り、無能にして強欲とか言うどうしようもない評価を「宋書」が下しています。つまり公式本のコメントです。いっぽうで、更にその弟の
けど、史書を追うと、なんだかんだで功績を立てている。むしろ「輝かしい」とすら言っていいレベルでした。なので、そこがずっと疑問だったのです。「これ、ぜってー有能なナンバーツーがいただろ」って。そうして宋書について追ってみたら、めっちゃ目立たないところにいらっしゃったのが、この吉翰さん。あと
無能のはずの劉道憐が功績を立てていた。そして、その部下にわざわざ立伝していた。これって、それくらい劉道憐の部下のお仕事が偉大だったんじゃないか。そう言うふうに考えて妄想を連ねたのが、この作品です。
正直妄想の幅があんまりにもデカすぎて、ストーリーの自由度が高すぎたよね! こう言う「何でもできる」お話を、もっとソリッドに刈り込めて行けたら面白そうだよなー、と思うのでした。
参考資料
宋書
巻五十一 劉道憐伝
https://zh.wikisource.org/wiki/%E5%AE%8B%E6%9B%B8/%E5%8D%B751
巻六十五 吉翰伝、劉道產伝
https://zh.wikisource.org/wiki/%E5%AE%8B%E6%9B%B8/%E5%8D%B765
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