解説:極上の豚肉を

テーマは「食」。

ここでもやっぱり世説新語からの翻案で行きましょう、と決意。しっかしすっかりオリジナルで勝負しなくなってるわね俺。たまにはオリジナルで書いた方がいいんじゃないかしら。まあいいけど。で食にまつわる話って言うと、世説新語にもちょくちょくあるわけです。が、やっぱりインパクトが強いのは荀勖じゅんきょくの薪か王済おうさいの豚。ただ前者はあんまりにもワンショットシーンすぎて難しい、なので後者にしましょう。


というわけで、世説新語 汰侈3

https://kakuyomu.jp/works/1177354054884883338/episodes/1177354054885302394

をベースにして、オチとして軽く方正11

https://kakuyomu.jp/works/1177354054884883338/episodes/1177354054885274527

を持ってきました。


しかし最近うっかりすると、こういう謎のナレーターさんに出張って頂いちゃうんだけど、この手法ってちょっとよろしくなさそうね。俺は書いてて楽しいんだけど、どうも読み手さんには抵抗感を与えてしまっていそうな気がしてきた。こう言う「不誠実そうな語り手」に出張らせる必然性ってないわけだし、このやり方は封印しよう。しかしそうすると劉裕りゅうゆうがまるっきり差し替えになるわね……んー、まぁ劉裕はあの形式でなきゃいけないって思ってもいるんで、ひとまずは続けよう。んむむ。


作品そのものについては、珍しくほぼ作品で語っちゃってるので特に言えることもないかな。この辺りは「始めっから魏晋南北朝ぎしんなんぼくちょう史辺りに触れるわけではない読み手さん」を意識してのことではありますが、この辺のバランスも難しいよなぁー。もう少し端的に、スパッと語り切れたらよかったのかも。

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