第七の絶滅

追記

　どうも、テルスだよ。

　相互理解のために、本という人類の伝統ある情報伝達手段を用いてあのときのことを知ってもらおうと、あたちは資料収集だけで、あとはリュウに任せて紹介してきたんだけど。肝心のとこが抜けてるね。

　ガイアにも書いてもらおうとしたけど「恥ずかしいからヤダ！」の一点張りだから、あたちが記すしかないかな。

　生物として特別な場所にもなった彼は、一人で完全霊媒としての能力を得たに等しかったんだろうね。みんなも興味があるなら、これから異質な存在とも一緒に暮らしてみてはどうかな。新しい世界が、広がるかもしれないよ。

　あたちたちにとっての大切な、特別な場所が、竜太のそばだったみたいにね。