風景描写や、感触に関する描写(手の話だからでしょうか?)が圧倒的でした。
文章の描写もさることながら、『しるし』をはじめとした世界観がものすごく印象的です。
内容的にはホラーチックなものなのでしょうが、全くそんなことを感じさせません。むしろ純愛?に近いのでしょうか。
ゆき子と手、それらの密会場所、歪な組み合わせですが、歪なのはそれだけ。話そのものはまさに純愛のそれであるような気がしました。
もう一度言います、圧倒的でした。
素晴らしい作品をありがとうございました。
作者からの返信
ありがとうございます!
ファンタジーとして評価していただけることはすごく嬉しいです。設定をどこまでリアルに美しく、齟齬のないように描けるかということには神経を使いましたので……。
まれやまさんの読み、すごく好きです。私も、愛なのだろうなぁと思います。
ありがとうございました!!
うぁー、凄い、読後感の独特さが際立っていて、読み終わった途端に息をついてしまいました。息止めて読んでたのかな、私。
思ったほど、怖さや不気味さは感じませんでした。ある意味では純愛だし、魔と人の恋物語だし、寓話的でもありますし。描かれているのは手と指なのに、艶めかしさとか生々しさが伝わってきて、怖くはないけどぞわぞわと。(どうも上手い言葉が見つかりませんね)
すごく面白かったです。
家庭という居場所から弾かれた彼女には、この狭い物置にただひとつの理解者がいたのだなぁ、なんて。あと、ひらがなの扱い方が非常に好みでした。
ありがとうございました!
作者からの返信
お星さまとコメントをありがとうございます!
苦手な感じでなくてよかったです。
はとりさんがいちばん、私が書いたときの感覚に近い感想をくださったかもしれません。
ジャンルがホラーでないのはそのあたりで、正道ホラーだとは作者も思っていません。(的確に怖がらせることが苦手だとも言います)
正しくはないけれど、愛なのですよね。救いでもあるのかもしれません。
手に視点が来るので、触覚がまず強いのだと思います。まといつく感じというか。それが苦手だと気持ち悪く思うかもしれません。
ひらがなの使い方もお褒めいただけて嬉しいです! ありがとうございました!
拝読いたしました。
私たちとは異なる原理のもとに生まれる人間たち。
その独特なエロティシズムのもと、細やかに描写される生活のなかで、主人公が怪異に惹かれてゆくさまが印象的でした。
「愛したかもしれないもの」という最後の言葉が、ゆき子と「指」の間にあった想いと、横たわる奈落と、両方を象徴しているように感じ、ぞわりとしました。
もの凄い物語を堪能させていただきました。ありがとうございました。
作者からの返信
ありがとうございます!
どこを取っても嬉しいご感想で、何とお返事してよいやら悩んでしまいます。
ぞわりとしていただけたならば、何よりです。ご感想ならびにお星さまを頂き、本当にありがとうございました!