生まれや環境に恵まれた主人公の青年『咲夜(さくや)』。
この物語は、彼が高校一年だった頃の過去を想起することから始まる。
過去では彼が今まで気苦労もせず、斜に構えた交友関係を持って過ごしていた。
だが或る日、男子同士の悪ふざけで告白を『月(ルナ)』という女子にする。
だが、月は彼らの企みを予め知っていて、咲夜を嗜めた。
以降、咲夜は月を目で追い、話すようになり、本当に恋をした。
だけど月はある秘密を抱えていた……。
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この作品では、少年のマインドが立派な青年へと育ってゆく咲夜と、達観したフリをしつつも内心は戸惑いもある年頃の月……この二人に目が離せない展開で進みます。
ラストは『何故、咲夜の過去を思い出すシーンから始まったのか?』という、胸がグッとくるフィナーレが待ち受けています。
是非ともラストをご自身の目で、ご自身のお気持ちで読了をして欲しい作品です。