第28話 作戦決行します!
「せっかくの海なんだよ? アプローチしなくちゃ!」
「い、いきなり⁉︎ てか勇太とはそんなんじゃないの!」
「まだそんなこと言ってるの? ほらっ! 顔赤いし…… それが恋なんだって!」
「そ、そうなのかなぁ……」
やっぱり優香のテンションがおかしくなっちゃってるよ。まあ確かに勇太の前にいると心臓がバクバク💓しちゃうし…… それに勇太にアプローチなんて……… 私には無理だよ。
「そんな弱気でいいの? それじゃあ私が狙っちゃおうかなぁ……?」
「え? だ、だめに決まってるでしょ⁉︎」
「何焦ってんの? やっぱ勇太くんのこと好きなんじゃん!」
「…………」
突然何を言い出したかと思えば。引っかかった…… これじゃあ勇太が好きって認めたことになっちゃった。まあ事実なんだけど。
「いい? 今日中にキスくらい奪うの! 私も協力してあげるから!」
「え、え〜………」
不安しかないよ………
◾️◆◇
「はぁ〜 それにしても神野のやつ…… 可愛すぎだろ……」
俺は砂浜で1人、想いにはけていた。妄想という名の想いだ。あの水着で俺に迫ってきて…… それで求めてきたら…… 「勇太❤️ 私、前からずっと……」なんて言われたら……
「って俺は何考えてんだ〜! 仕事。そう。仕事上の関係だ! いくら神野が可愛いからって変な気をおこしちゃだめだ!」
俺は1人で砂浜に向かって叫んでいた。そもそも神野が俺に振り向いてくれるわけがねえ。まあ、さっきのあの友達の言葉も気になるんだが……
「よし! 神野に会わなきゃいいんだ! そうだ。あの水着を見ると俺はどうしても発情してしまう。だから違う所に行こう!」
俺は意を決して別の場所に向かおうとした。のだが………
「あれ? 勇太くん? もうどっか行っちゃうのかなぁ?」
神野の友達の…… 優香さんだったっけ?
「は、はい…… ちょっと用事があるもんなので……」
もちろん嘘だが……
「そんなかたいこと言わずにさぁ。ほらっ! 亜美!」
神野がこっちに来た。ま、まずい……
「亜美があなたと泳ぎたいんだって!」
「え⁉︎」
「ちょ、ちょっと優香⁉︎ 私そんなこと……」
「いいからいいから」
神野が俺と泳ぎたいだと⁉︎ そんな夢のようなことがあっていいのか?
「そ、その…… 神野? お前はどうしたい?」
俺は勇気を出して本心を聞いてみた。すると……
「わ、わ、私…… そ、その…… ゆ、勇太。勇太と一緒に泳いでもいいかなぁって。だめかな❤️?」
俺彼氏やります! 〜アルバイトから始まる俺の恋〜 この恋は本物か⁉︎ それとも偽物か⁉︎ GOD9999 @GOD9999
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