おわりに

 今回は川尻早人の「賭け」の性質を分析したが、一方で吉良吉影の認識も注目に値する。川尻早人が策の成功を「賭け」と表現したのに対し、吉良吉影は「こんな偶然*」と表現している。「運命」をつくる側であるスタンド使いの吉良吉影による認識は、川尻早人のそれとは異なっている。吉良吉影の認識の分析も必要であろう。




*前掲『ジョジョの奇妙な冒険』12巻、16頁。


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川尻早人の「賭け」はなぜ「賭け」たりえたか ヒガシカド @nskadomsk

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