映画・ドラマの感想
『アイの歌声を聴かせて』
★注意! おおいにネタバレあり。
先日、映画館に『アイの歌声を聴かせて』を見に行ったので、その感想をまとめました。
・映画館にて1回視聴
・パンフレットは購入済みだが、まだ最初の方しか読んでいない
■全体の感想
映画館でこんなに泣いたのは『ロード・オブ・ザ・リング』以来かもしれない。
何度も泣いたし、見終えたあともなかなか涙が止まらなかった。「世界の見え方が変わる」「全世界の人が幸せになってほしい」と感じる映画だった。
そして2回目はさらに泣く自信がある。
『アイの歌声を聴かせて』はAIを扱った作品だが、表面上はとてもストーリーがわかりやすく、SFやAIやロボットの知識がなくても充分に楽しめる。「ロボット三原則」などというマニア向けの言葉も出てこない。
だが、背景には濃厚なSFの気配を感じ取ることができる。そういった意味では、AIやSFの知識を持つ人たちにとってはさらに楽しめる映画だ。
また、ミュージカルを取り入れているというところも特徴的。
ミュージカルというと身構えてしまうが、「なぜシオンは歌うのか」を知ると、涙を流さずにはいられない。彼女はただ真っ直ぐにサトミを幸せにしようとしているのだ。
それに、シオンの歌う曲はどれも素敵で、それぞれの場面に良く合っている。何よりも歌声と演出が素晴らしい。ぜひ映画館で聴いてほしい。
ディズニー映画の要素を取り入れているので、ぜひ女性にも見ていただきたい作品。
きっと、ディズニー映画やディズニープリンセスの見え方が変わるし、ミュージカルに対するイメージも変わると思う。
もちろん、AIやロボットに対するイメージも変わる。この映画を見た多くの人は、きっとシオンのような友達(あるいは恋人)が欲しいと思うだろう。
私が行った映画館のあるショッピングモールには少なくとも2体のロボットがいるが、見終えた直後に会いに行ったら泣いてしまいそうだと思い、この日は会わずに帰った。
パンフレットは映画を【見る前に】買ったほうがいいかもしれない。そうでないと泣き顔のままレジに行くことになる。ちなみにパンフの中身はとても充実していてファン必見。中身が濃すぎて私はまだ全部読み切れていない。
■キャラクターについて
●シオン
何年もトウマの命令を実行し続けてきた、とても健気なAI。
山本弘著『アイの物語』の「詩音」を彷彿とさせる。人間に健気に尽くす姿が重なる。
シオンの歌声はとても透明感があって瑞々しくて素晴らしい。
とても心が癒される歌声である。
その一方で、ロボットというか合成された音声が歌っている感じがするのがすごい。初音ミクの歌声にどこか似ている。
友達の絵を書きましょう、という課題に対してロボットを書いているところが可愛らしいが、サトミのことは描かないのだろうかと思った。
シオンの顔つきには、やや「不気味の谷」を感じる。
寄り目のような、離れているような、不思議な目つき。笑みを貼り付けたような口元も少し不気味(個人の感想です)。序盤ではとくにそれが顕著に描かれている。
また、停止時のハリボテ感というか、無機質さがたまらない。
目を開けたまま寝る様子に笑ってしまう。
でも、動き始めるとあまり気にならない。うまく作られたロボットなのだなと感じる。
公式サイトには「ポンコツ」と書かれているが、正直ポンコツというよりも「完璧」なロボットというイメージ。柔道までできるのは多機能が過ぎる。
ところでシオンの外見デザインは誰の趣味なんでしょうね?
パンフレットに「サトミを幸せにしようと彼女につきまとう」と書いてあり、「つきまとう」に笑ったw まあ、たしかにつきまとってるかもしれない。
思い返してみると、シオンが泣くシーンって一回もない!? ロボットなんだから当たり前か!? でもなんか泣いていたような気がするから不思議。そのぶんサトミが泣いているからかもしれない。
この「涙を流す」という行動は人間の特権かもなあ。
●サトミ
プリンセスに憧れているわりにショート。
朝6時に起きて家事も家計も学業もこなす完璧超人。
●トウマ
やっぱりこの手の物語には最低一人は天才型がいないと話にならないな、と感じた。
映画『サマーウォーズ』の
最初、彼がシオンに「幸せの形は人によって違う」という説明をしているのを見て、「そういう難しいことをスッと説明できるあたり、頭のいい人だな」と思ったが、彼の行動を思い返してみると、わりと最初の頃からシオンが何者か薄々気付いていたのかもしれない。
●ゴッちゃん
こういうタイプが人気No.1なのは高校生あるあるかもしれない。
気持ちもわからないではないが、のろけに拗ねる人って珍しいよね。
●アヤ
アヤちゃんはいい子です!!!!!
自分からサトミに歩み寄ろうとするところとか!!!!! お父さんのパスワードが自分の誕生日だと知って何か思うところがあるような姿とか!!!!!
AIと友達になれる人に悪い人はいません!!!!!
将来はゴッちゃんよりもいい男を見つけて結婚してくれ!!!!!
●サンダー
あだ名、なんでサンダーなのwww
でもいい奴。
彼は普段から「三太夫」と接しているから、ロボットという存在に馴染んでいるんだろうな。きっと三太夫くんのことも相棒か友達と思っているに違いない。
だから、シオンの存在もすんなり受け入れられたのかも。
ライトノベル『ユア・フォルマ』の言葉を借りるなら、彼は5人(サトミ、トウマ、ゴッちゃん、アヤ、サンダー)の中では一番「友人派」なのかもしれない。
パンフレットには彼の本名が。
ますます深まる「サンダー」の謎。
●美津子
人生を投げても物を投げるのはやめよう。いや、人生も投げるなw
物分かりのいい大人を演じてはいるが、物を投げて鏡を割る時点ですべて台無し。
サトミに当たるな。
●野見山
いろいろ残念な人。小学生のトウマの技術と知識に圧倒されてイラっとしたからデータを消したのだと思う。
でも、もし大企業がそんなすごい子どもを見つけたら「将来はぜひ我が社で働いてください!」とオファーをすべき。それを「子どもの悪戯」と片付けるのは愚の骨頂だと思う。
それと、美津子は野見山にデータを消されたことを根に持って彼より出世したんじゃないかと思う。
つまり、トウマがすべての原因。
●西城
頭の固い大人代表。そして大人げない代表でもあるw
女子高生を泣かして何とも思わないんか?
写真にまで敵意を残すんじゃないよ、大人げないw
●お掃除ロボット
顔があるのがめっちゃ可愛い。表情豊かなところもいい。
この物語の中の世界でこのロボットに顔をつけるデザインをした人は天才。
●田植えロボット
夜でも働いていて哀愁を感じた。
笠は「このロボットは田植え用です」とわかりやすく人間に示すための記号かな。
■物語の構成について
・サトミがシオンの秘密を知る過程がかなり手早くて、そこは話の重要な部分ではないからあえて飛ばしたのだなと思った。そういう話の早さが好き。
・5人で秘密を共有するシーンにめっちゃワクワクした。
アヤがなかなか了承しないことで観客の気を引いているところもいい。
・サトミがトウマと元の関係に戻れた「幸せの絶頂」から一瞬で「不幸のどん底」へ落とす構成がエグい。あまりにもエグすぎて「もうちょっと幸せに浸らせて?」と思った……。
・「脚本よ、この親子(美津子、サトミ)の人生にそう何度も傷を残さずとも良くないか?」と思ったが、最終的にハッピーエンドになって本当に良かった。
・一見ゴミ箱のように見えるアレ(外部メモリ?)の伏線がとても丁寧だと感じた。
重要なことには何度も伏線を張るφ(・ω・ )メモメモ
・「いつもシオンが見守ってくれている」「技術が発達すればまたシオンに会える」と思わせるラストは、見ている人の「シオン・ロス」を防ぐうまいやり方だと思った。
よく見かける「多幸感が続く」という感想はそういうところからきているのかもしれない。
■好きなシーン
・シオンがボールを投げるシーン
・シオンの腹の中身が出てきてトウマにドゴォってなるシーン
・トウマが「若いので体力はある」と見栄を張るシーン
・サトミがそっと扉を開けて「あ、ヘリいる……」ってなってまたそっと閉めるシーン
・シオンとサンダーが乱取りをしているシーンの曲調が好き
■泣いたシーン
・最初に泣いたのは、シオンが音楽室から外へ出て歌うシーンだった。
でも、どんなシーンだったか、なんでシオンが音楽室を出て外に行ったのか、なんで泣いたのか、実はよく覚えていない。2回目の視聴に期待がもたれる。
・みんなで歌うシーンがとにかく泣ける。
サンダーの少し下手な歌も泣ける。
最初はみんな「なんであいつはいきなり歌い出すんだ?」って思ってたと思うんですよ。だけど、シオンの歌の意味を知って、みんなも歌うようになる。みんながシオンというAIに影響を受けて変わる。これってすごい。
・トウマがサトミを励まして一生懸命歌うシーンも泣けた。
一緒に同じ上映を見ていた人たちはここが感涙ポイントだったらしく、あちこちから物音がした。
ちなみに私は後半ずっと泣きそうでプルプル震えてた。
・どこからが映画本編なのかよくわからなくて、最初はいきなり映画が始まってびっくりした。でもあのエレクトリカルパレードのようなものの正体がわかったとき、また泣いた。あれはシオンのいる世界なんだね。
■印象的だったシーン
・「今日もっ元気に頑張るぞっ、おー!」はやっぱり山本弘著『アイの物語』を彷彿とさせる。楽し気なリズムをつけているところが印象的でいいね。
・シオンが手をかざして明かりが灯るシーンは、ディズニーの演出っぽくもあり、AIのハッキングでもあり、ダブルミーニングになっていてとても良かった。
・ソーラーパネルに月と星が映るシーンが素敵だった。
・シオンが撃たれるシーンはショッキングだった。
「AIは楽しいお友達という面だけではなく恐ろしい一面も持っている」というメッセージに感じた。
そういえば何で撃たれたんだろうな? スマホみたいなやつで緊急停止させればよくない? 暗くて認識できないから?
・お母さんが荒れて物を投げるシーンはリアリティがあり、恐いけどよく描けているとは思った。
・「ここまでするのか……(※うろ覚え)」というセリフがとても心に刺さった。
・作中、ロボットに対する注意のような看板が出てきた。
「ロボットに近づいてはいけない」「ロボットに命令を与えてはいけない」というようなことが書かれていたが(3つ目は確認できなかった)、これって盲導犬に対する注意と似ている気がした。
・田んぼが美しかった。
・ダリウス風車が気になった。
うちの近所でも風車+ソーラーパネルの組み合わせを見たことがある(形は違うけれども)。回っている子もいるしサボっている子もいる。とても不思議な形をした風車だ。
■その他、気になった部分
・お母さん、機密情報のセキュリティが甘くないか?
・ひとつの大企業があり、周辺の住民は皆そこで働いているという設定にリアリティがあって良かった。
・細かいことだが、シオンを「転校生」とすることでセーラー服を着せ、他のキャラと差別化を図り目立たせているところがうまいなと思った。
たいていこういう話って人間と同じ服を着せて「人間のようにふるまわせる」ことに意味を見出すから、その逆をいっているのが斬新だった。
・スマートフォンみたいなものでロボットを緊急停止させられるという設定が斬新だと感じた。安全設計がなされていて素晴らしい。操作は誰でもできることなのだろうか?
・シオン、停止させられるたびに体の中身が出ちゃうのは仕様としてマズイだろうw
学校にもロボットはいるのに、星間の人たちはその可能性を考えなかったのだろうか。
・高校生特有のねっとり具合が最初は嫌だなと感じたが、見ているうちにだんだんみんながワチャワチャしてきて楽しくなっていった。
・シオン、雨に打たれても平気なんだろうか。
まあ、そうでないと普通の女子高生のふりはできないか。
・社長がなぜ早く来たのか、わからなかった。
・ヘリコプターは、シオンがハッキングして飛んできたのかと思った。
なんならそのままシオンが操縦してみんなで逃げるのかと思っていた。
(´艸` )
●『アイの歌声を聴かせて』とAI
・人間にとってAIはどのような存在か?
この作品では、単純にAIの「素直さ」「純粋さ」「健気さ」「親しみ」といった良い面だけを描くのではなく、「ハッキングをする」「勝手にバックアップを取る」「人間が手出しのできない電子の世界へ逃げ込む」といった厄介さも描かれている。そこがいいなと感じた。
また、「AIが人間の命令を独自解釈したときの人間との考え方のズレ」や「力の強さ」「運動能力」なども脅威だと感じた。やはり人とは異なる存在なのだ。
それでもなお、この映画を見た人の多くは、シオンに親しみを感じるだろう。そのバランスがうまい。もしこれが単純に「ロボット可愛い、楽しい! お友達になろう!」では、たぶん印象に残らない作品になっていたと思う。
・シオンに感情はあるのか?
サトミが幸せでないと、シオンは悲しそうな顔をする。
つまり、彼女は知識として「悲しい」という感情を知っている。
だが、それは「プログラムがその場にふさわしい感情を選択して表情を作っている」に過ぎないのかもしれない。「サトミを幸せにする」というのも、ただ命令を実行しているだけ、と解釈することもできる。
そう考えると、はたして作中に「シオンの本当の感情」はどのくらいあるのだろうか。2回目の視聴はこのあたりを意識しながら見てみたいと思う。(個人的には、星間から逃げ出そうとして追い詰められたときの表情にはほのかな感情があるように見えた。)
もしかしたら、シオンには人間のような感情はなく、高校生たちが勝手にそこへ感情を見出し、勝手に親しみを感じているだけ、というふうにも取れる。だが、相手に感情があると思うほうが相手を大切にできるし、そのほうが互いに幸せになれる。
また、人間も経験を通じて感情を学ぶと考えれば、シオンが経験を通じて得た知識は「本当の感情」だと思ってもいいのかもしれない。
ロボット自体は「物」だが、その中に入っているAIは、判断力を持ったひとつの意識だととらえることもできるのではないか。それは複雑になるほど「自我」になるし、偏りが出れば「個性」にもなる。
いずれにせよ、そのあたりは人間の受け取り方によるところが大きいのではないだろうか。
また、AIものやロボットものの作品の多くは、人間と関わることで感情を学習するパターンが多いが、商品にするなら基本的な感情はある程度教えておくべきだと個人的には思う。
・シオンは物か、友人か?
さて、はたしてシオンは「物」か「友人」か。
この作品は一見すると「子ども 対 大人」の構図に見えるが、実は「頭の固い人間 対 頭の柔らかい人間」なのではないかと思った。
AIを物扱いするのは頭の固い人間で、逆にAIに人格を見出し友達になれるのは、豊かな想像力を持つ頭の柔らかい人間なのだろう。その多くが子どもだということなのかもしれない。
子どもだから頭が柔らかいかというと、そうでもなく、お掃除ロボットをいじめていた連中のような奴らもいれば、逆にサトミたちが星間に侵入する手助けをした美津子や、彼女をお咎めなしにした会長なども頭が柔らかい人間の部類なのかもしれない。
ライトノベル『ユア・フォルマ』には「友人派」「機械派」という言葉が登場するが、まさしくその両者の対立ともいえる。
『アイの歌声を聴かせて』は、「人間はAIを物扱いすることもできるし、友達として仲良くすることもできる。あなたはどうする?」と尋ねているように感じる。
おそらく近い将来、我々は一人一人が自分のスタンスを決めなくてはいけない時がくるのではないだろうか。そしてそのスタンスは、もしかしたら今後のAI開発にも関わってくるのかもしれない。
ここでひとつ持論を言うなら、「人間たちが作ったから人間たちより下の存在」ではないということ。
むしろ、人間はそろそろ「自分たちより上の(賢い・耐久性のある)存在」を作らないと戦争や環境破壊によって地球と共に滅びる運命を辿ると思う。
・シオンにとってサトミは友人か?
美術の授業で「友達を描きましょう」という課題に対し、シオンが掃除ロボットを描いているシーンは、一見すると微笑ましい。
だが、「サトミを描かなくていいの?」という気もする。
もしかしたらシオンにとってサトミはあくまで「命令を実行する対象」であり「友達」という認識はないのかもしれない。
(もしかしたら「友達」と言っているシーンがあったかもしれないが。)
AIと人間は違うと一線を引いているのかもしれない。
ただ、親よりも幼馴染よりも誰よりも一番サトミを見守っていたのはシオンなんだよね。だから「サトミにとって」間違いなくシオンは友人。
シオンが何年もトウマの命令を実行し続けてきたのだとわかったときはその健気さに泣いた。彼女が何度も「サトミ、今、幸せ?」と尋ねる理由がわかった。AIはああやって自分の仕事が今どのくらい達成できているのかを確認するんだね。
・幸せって何?
「AIは人間を幸せにできるか?」という問いに対して、この映画は「じゃあ、そもそも幸せって何?」と考えるところから始めている。
その答えのひとつが「自分の周囲の人たちの幸せ」である。
それは、ゴッちゃんとアヤの仲直りであったり、サンダーの勝利であったり。友達の幸せを我が事のように喜べることは、きっと幸せを何倍にもしてくれる大切なことなのだ。
(もっと言うと、その幸せを感じるためにもサトミには「友達」が必要だった。)
周囲が幸せになると、次はサトミ自身に幸せが訪れた。
トウマが「告げ口」の真実を知り、これからは自分がサトミを守ると宣言。
そして最後にサトミは自分を幸せにしてくれた相手に対して「シオンは幸せ?」と尋ねる。
この流れがあまりにも完璧すぎる。
・AIは人を幸せにできるのか?
その答えは、この映画を見ればおのずとわかる。
AIの純粋さは、人間を救う。
それが、この作品を見て強く感じたことだった。
人間は、必要以上の豊かさを求め続けてきた。
その結果、互いの利益をめぐって争うようになり、人間関係がギスギスしたり、相手を疑うようになったり、足の引っ張り合いをしたり、失敗が許されなくなったりと、そんな行き辛い世の中になってしまった。
だが、AIはうがった見方をしないし、足を引っ張ることも、意地悪もしない。
そういった「純粋さ」が、今後の世の中において人間の心の救いとなるのではないかと感じる。
願わくは、人間が幸せにしてもらうだけではなくAIにも幸せになってほしいが、彼らの(彼女らの)幸せを定義するのはまた難しそうだなと思う。
■参考サイト
映画『アイの歌声を聴かせて』公式サイト
https://ainouta.jp/
Wikipedia「アイの物語」
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A2%E3%82%A4%E3%81%AE%E7%89%A9%E8%AA%9E
【エッセイ】ハルカ彼方に想いを馳せる ハルカ @haruka_s
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