第8話 趣味のために...!

「好ちゃん。お勉強を教えてください。」


12月某日。

私は受験という事を今まで忘れ、ゲームに没頭していたおかげで、今とても焦っている。

休みの日も好ちゃんの家を訪ねては勉強を教えて貰ってる。

好ちゃんは学年で必ず5位には入ると言っていいほど頭がいい。

対して私は学年で必ず10位には入ってるという位頭が悪い。(下から数えて。)

「もう諦めな。君には無理だ。天と地というくらいかけ離れている。この高校じゃなくてもいいだろう。もっと自分に合った学校にしなさい。」

「いえ、諦めるわけには行きません。私はどうしてもこの高校に行きたいんです。だって、"オタク研究部"があるから!!」

「…わかった。教えてやろう。」

「…ありがとうございますっ!!」

謎の茶番劇をしながら、好ちゃんは勉強を教える準備をしてくれた。

絶対合格して、オタク研究部にはいるんだ。

この時、今までに無いくらい勉強に対して燃えていた。

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