2話
その少女は教室内の教師の合図と同時に扉を開けた。
「失礼します」
少女は教室に入室した。
その少女は窓から差し込む日差しが届かない影に入って自己紹介を始めた。
「血鬼・ヴィーヴァニア・ルイです。体質的に日光に直接当たれないので。まあよろしくね!」
黒髪をふわっとさせて、ピースをして可愛さアピールをしたヴィー。
「ヴィーヴァニア、お前の席はあそこだ」
先生が指さした席は窓側だった。ヴィーは終わったと思ったのだった。
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転校初日のお昼。ヴィーは……飢えていた。
「血が……無い。人間からすーいーたーい!」
じたばたとしている。ちなみに体育倉庫に引きこもっている。
ヴィーがしくしくとおにぎりを食べる。吸血鬼の血が混ざったヴィーは通常のご飯ではまともな栄養が取れないし空腹感もほとんど満たされない。かろうじて一ヶ月は死なないと言うだけだ。ヴィーとしては一日一杯飲めれば最高だ。
「あれ?ヴィーヴァニアさんだよね?」
そう言って入って来た一人の少女。
「えーと……」
「
「僉さん?なんの御用ですか?」
「マットを取りに……ヴィーヴァニアさんは?」
その質問に真実の回答が出来ないヴィー。
回答に焦っていると昼休みの終了を告げるチャイムが鳴った。
僉はマットを持ってそそくさと出ていきヴィーの難は去った。
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転校の次の日。また転校生が来た。
「初めまして。
ヴィーは何かを察した。コイツ、天使だと。
そしてミカエルも察した。教室の住みにフードを被ってひっそりしているヴィーを見て、コイツ、友達いないなと。
悪魔は相手の正体を見破り天使は相手の人間関係を見破ったのだった。
ヴィーヴァニア・アンステイブルライフ↑↓ しろちゃ犬 @Sirotyaken
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