死んじゃう感じ?

昨日も何も面白いこと無かった。

学校も授業は寝て、休み時間は遊び、ヘマして怒られて。

もう今日も終わる。

無駄に時間だけ過ぎていって、無駄に地球の酸素を吸っている。

誰かに寿命を譲渡できるのならとっくにやっているだろう。渡す相手が居ないけど。身を犠牲にしてまで生きてほしいと思える相手がいない。

「君が好きだ」

なんて思える相手がいたならどれほど良いだろうか。

いったいいつになったらその感情を抱くことができるのだろうか。

それとももう…

「だめだ、悲観し過ぎかな。」

いや、まだ人生20も生きていないんだから、きっと……

ポジティブとはw

「悲しくなるよな。」

振り返ってみても、今日も女子と話していないな。そもそも事務連絡以外の接点なんて無いから、そりゃあるわけないよな。

「死にてー」

無駄な時間を生きて、苦を味わうだけなら早く楽になった方がいいと思う。

逃げ、甘え、どちらでもあるが最善のの選択。両親には悪いが、妹が産まれてからあまり関心も無くなったみたいだし金を使わなくて済むからいいのかもしれない。

『じゃあ、そうする?』

幻聴か、最近ろくに寝てないからそうゆうこともあるか。

「あぁ。」

でも返事をした方がいい気がした。

『決まりだね。じゃあちょっと走ってみて。』

言われたとおりに走る。


多分寝不足で回らない頭と、何となく声に従ったせいだろう。



『昨日午後6時23分ごろ、刑務所から逃走した男の乗った車が男子学生を轢き逃げました。その後、男は逮捕されましたが、男子学生は間もなく死亡が確認されました。』と。






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