「化け猫をまつ」について

作品ページ

https://kakuyomu.jp/works/16816700426252918144


 をまつ!


 化け猫をまつ、です。


 今回のテーマは『異能』。異能者と結婚したクォンの話にしようというのはすぐ決まりました。


 当初の仮タイトルは「妻のこと」。

 シリーズであることをまた隠そうとしたようですが、エビバディセイホー 続 編 で す ☆

(1年ぶり2回目)


 今のところ、奇数作が三人称によるユエ本人を中心とする書き方、偶数作がユエの関わった人を語り部とする書き方になっていますね。たまたまです。たまたま。


 先に上げたメモを見ていただくとお察しいただけると思うのですが、企画に対してのネタが全然でてない状態で書き始めました。あー、しんどかった。


 前回、前々回と二本出してきたんですが、今回は「化け猫をまつ」が出来上がるのと同時にいろいろ枯渇しました。あー、しんどかった。


 全体的な話を組み立てるのはしんどかったですが、リラックスしたユエをたくさん書くのは楽しかったです。



【ユエについて】

 まじない師や化け猫ではない、二十代の娘としての側面を主に書きました。

 帆多が一番好きなユエは、しゃがんでお腹を抱えて爆笑するユエ。

 いま思いついたのは、ダンダラココの中二階から香箱座りで見下ろすユエ。

 思いつくのが遅い。



【クォンについて】


 この男の概念が生えたのは前作です。

 前作の振り返りにはこのように。

https://kakuyomu.jp/works/1177354054893791887/episodes/1177354055614181407


(引用)

『なぜ逃げているのか、この時点で決まっていません。ノープランです。ノープランですが、「ユエには、会いたい人がいた」ことになりました。

 あいつあいつ。第一作のラストシーンでユエが鼻っ柱をぶつけたあいつ、あいつを使おう。なんかこう、呑気で平和なやつがいい。意味もなく歌っちゃうようなレベルの』

(引用おわり)


 ここから育てました。

 前作ではラストシーンでちょっと出てきただけですが、「急にそういうこと言う」要素があったので、使います。ゴングが鳴る前にジャブを当てていくスタイル。反則じゃん。


 唄はちょっと忘れてもらいました。

 作者スキル「本当は唄ってただろうけど他人に話すときは恥ずかしいから省略したに違いない」発動です。


 シリーズの主役にしてヒロインと結婚する凡人に、どうやったら説得力を持たせられるのか悩み、書いていくうちに「動じない」性質が付いてきます。「世の中、いろんな人いますね」で方向性がきまりました。

 猫の右目だとか、猫頭だとか、そんなものにいちいち驚いてたらね、やってられないんですよ!(謎キレ)


 余談ですが、クォンの行動で気に入ってるのは、猫頭のユエに告白したことです。


【モンチャンについて】

 行商するには、売り物を運ばねばならない。そういうわけで荷車と馬が要ります。水牛車を前に出してましたが、水牛はでかいので、小さくたって力持ち、ロバです。別名は兎馬です。じゃあ耳長馬でいいや。ベェヘーヒェ!

 馬の尻が白いのは、こむら川が始まる前まで、ゼルダの伝説やってたからです。そこで捕まえた馬の尻が白かったんです。

 「尻白」とグーグル翻訳に突っ込み、読み上げてもらったら「モンチャン」でした。採用。チャンで終わるのが愛称っぽくていいですね。ベェヘーヒェ!


 鳴き声を知るためにググり、こちらの動画を見つけて僕は泣きました。

https://www.usatoday.com/videos/life/animalkind/2020/06/19/reunited-donkey-and-owner-cry-together/3213823001/


 ロバかわいい。


 

【リールーについて】

 いますよ。見てますよ。覚えてますよ。


【笠の神様について】

 GJ !!



【裏話】

 「ぼうほうぶん」なんて四字熟語はありません。造語です。


 作品終盤、年老いたモンチャンが山の中腹で力つきますが、クォンのお墓もそこです。


 クォンとの結婚生活や、死別後から「化け猫まつり」までの時間の話は、コンテストとは関係なく作ろうと思います。掌編集になるのかしら。


 大枠では、神様になってしまったユエが、魔女とどのように決着をつけるのか、そこに踏み込む頃合いでしょう。

 たため風呂敷。閉じろたび行李こうり

 その日まで、今後ともよろしくお付き合いの程を。

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