第7話 音
シロは音楽というものを知らない。
白い空間にはシロの喋る声と手と足音が響く。
「ヒュウウウウ・・・・」
息を小さく小さく吐くシロ。
胸に手を当てる。
トクントクンと心臓が鳴っていることを確認して
今、自分が生きていることを実感したシロ。
耳では聞けないが手を当てると振動が伝わって聞こえる。
「ボクはどうして生きてるんだろう?」
シロは胸に手を当てながらぼそっと言い放った。
そしてまた床に寝っ転がりシロは寝た。
Breathing&SPACE オスカ @bibass
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