第6話 むかしのこと

シロはあるとき目を覚ましたら此処にいた。


ただ、かすかに昔のことは覚えているらしい。


名前がシロだったこと。


それだけしか覚えていなかった。


自分の両親や兄弟は知らない。


目覚めてどれくらいの時間が経ったのだろう。


もう10年だ。


シロは食べなくても生きていける体なのでもしかしたら不老不死の体、

なのかも、しれない。


外からなんの情報も得れない場所にいるシロにとって此処は静かで穏やかな気持ちに

なれるのだろう。 


だからこそ此処が好き。

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