謝罪3

もしかしたら私はその優しさというものに惚れていたのかもしれない。

彼自身のことを知らない。

嫌いな食べ物も好きな食べ物も知ってる。

だからなんだ、誰でも知っている。


彼もきっと私のことを知らない。

共に恋愛ごっこしていたのだろうか

人から向けられる好意に狂い、好意をよせ、新たな悪循環を産む

そのスタートはただの勘違いだったのかもしれない。


ただ彼と付き合っていた1年間は紛れもなく365日でカップルとして接していた。

彼は案外モテる人だから私と付き合っていなければ今ごろ別の人と付き合っていたのだろう。

そうだとしたら本当に申し訳ない。


私は彼から沢山のことを学んだが逆があるとは到底思えない

青春の1年間を割いてくれた。

そしてこの後の彼女とは私を基準に考えるのだろう。

基準が私なんかで申し訳ない。


私が好きな彼か選んでくれたのにそれを否定するのは良くない、と友人に言われていた。

とは言え私は彼に悪影響を与えた自信がある。

謝罪してもしきれない。









私は彼から沢山を貰ったのに。

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君と恋愛が出来なくてごめんなさい。 Ley @Ley0421

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