エピローグ

 でも、俺と「俺の妹」の物語はまだ終わらない。

「あまり強い執着を持ちすぎると、守子の方で成仏の妨げになるぞ」

 そう、父上は言う。でも、守子を忘れて過ごすことなんて、一日たりともできるはずがない。

 日一日と春はその色を増してくる。

 考えてみれば、去年の春はまだ守子はまだ会ったこともない存在だった。

 それが出会って、いろいろあった末に恋に落ちて、本人同士の了承にすぎないけれども結婚して、子供ができて、そして悲しい不幸な出来事があって守子は逝ってしまった。

 そんなめまぐるしい日々が、実は半年の間のことだったのだ。

 でも、隣の寺のお坊さんの話では、亡くなった人の魂は七七の日四十九日の供養が終わるまではこの世にとどまっているという。

 その間は、守子は目には見えないけれどこの屋敷に来ているのだろうかと俺は思う。まさかあの西大宮二条の屋敷のあの部屋にいるなんてことはないだろうなと、そう考えると不憫でならない。


 だが、守子の葬儀の翌日の夜のことだ。

 寝ようと横になったのだけどいつまでも寝つかれず、そうなると必ず守子のことを思い出してしまうにきまっている。

 あの笑顔が、あの声が今も頭の中に焼き付いて離れない。

 どうしてこういうことになってしまったのか……悔やんでも悔やみきれない。

 自然ととめどなく涙があふれて、もう眠るどころの状況ではなかった。

 そんな時……。

 部屋は灯火も消して真っ暗である。

 そんな闇の底で横になっている俺の隣で、誰かが寝ている。

 まさか父上のわけがないし、母上という感じでもない。

 女の匂いだ。

 那木?……まさかこんな時に……?

 でも、俺は眠っていない、ずっと起きて泣いていた。いくらなんでもそんな時に部屋の外から入って来て俺の隣に寝たりしたら、その進入に嫌でも気付くはずだ。

 でも、誰も入ってきた気配はなかった。そのなかったはずの気配が隣で寝ている。もちろん目を凝らしても部屋全体が闇の中だから何も見えない。

「篁様」

 か細い声がした。

 ――ま、まさか!

 俺は跳ね起きた。

「それではお話ができません。横になって」

 その声は……紛れもなく……紛れもなく守子の声……。

 そしてその声は耳に聞こえるというよりも、頭の中に直接響いてくるようだった。いや、胸の中にと言った方がいいかもしれない。

 ――やはり那木か、あるいはしぶき姫かの修験武術のわざか……つまり幻聴を聞かせる妖術……

 俺はふっと苦笑を漏らした。凪ぎのやつ、そこまで俺のことを思ってくれているのか……最大限に落ち込んでいる俺の心を少しでも明るくしようと、こんな小細工をしているのか…

 やっぱあいつはアホだなと思う。

 こんな妖術はいかにも見え透いている。それでも今は、那木の心配りに最大限の感謝を送ろうか……そんなふうにも思う。

「そんなのではありませんわ」

「え?」

 守子の声は、はっきりと否定する。

「本当の私です。妖術による幻聴などではありません」

 この守子の声が幻聴だというのはそう思っただけで、言葉に出して言ってはいない。それなのに、俺が考えただけのことが読み取られている。しかもそのこ心で考えたことを、しっかりと否定してきた。

「守子……守子か? 本当に守子なのか?」

 俺はどこに向かって言ったらいいのか分からないまま、闇に向かって囁いた。

「はい」

 俺はまた横になった。隣にたしかに人の気配がある。

 そういえば、あの坊さんの言葉が甦った。亡くなった人の魂も七七日まではこの世にいると。

「守子、ごめん」

 もう横にいるのがもう守子であると、俺は自然と信じて疑わなくなった。だから涙声でそう言った。

「助けてあげられなかった……。兄としても夫としても、おまえを助け出すことすらできなかった……。辛かったろう……。苦しかったろう……」

「いいえ」

 心なしか、守子の言葉がさっきよりも強く聞こえたような気がした。

「もうそんなに自分を責めないでくださいまし。私があのような目に遭わなければならなかったのも、すべて私の宿世すくせ。因果応報でございます。篁様のお優しい心は、もう十分伝わっております。だからこそ、こうしてお会いするために来ることができたのですから……。私の魂がたとえこうしてそばにいて、お会いしたい、お話がしたいと思っても、篁様が私を想っていてくれなければ、それはできないんです」

 それを聞いて、俺ははなをすすりながら訴えるように言った。

「こうして、とにかく今は泣くことしかできない。おまえが逝ってしまってからというもの、涙の上に横たわるようにして毎日を過ごしていた。いつかは必ず迎えなければいけない永遠の別れと分かってはいても、ただ泡のように浮かんでいるような俺の心だよ……。それが情けない」

「私も……」

 守子も泣いているようだ。

「こうしてお話ができるのも、限りがあります。泡のように本当に儚い日々でした」

「そんなこと、言わないでくれ」

 俺は声のする方を頼りに闇をまさぐり、横で寝ている守子の体を思いきり抱きしめ……え? 抱きしめ……抱きしめるどころか、何も触れもしない。

 上半身を起こしたあたりをいくら手探りで探しても、守子の体はない。

「守子、どこにいるんだ?」

「篁様のお隣にいます。でも、手を触れることはできないでしょう。私の体はすでに、鳥辺野の煙となって消えました。その時、私も少し上からそれを見ていましたから」

「そんな……触れることも、手を取ることも、抱きしめることもできないのか……」

 俺はまた、ひとしきり泣いた。

「篁様、そんなに悲しまないで。触れることはできなくても、間違いなく私はここにおります」

「そんなこと言われても……」

 俺はとにかく泣いた。泣いて、泣いて泣いて、泣いて、泣き疲れてそのまま寝落ちしたのか、気がついたら朝だった。

 当然、守子はいなかった。

 

 ――夢だったのか……と、思う。

 普通はそう思うだろう。だが、夢にしてはずいぶん鮮明に覚えている。けれどやはり、夢以外の何ものでもあるはずがない。

 俺はとにかく上にかけている上着をはねのけ、起きだした。その瞬間、あれが夢ではないことの証拠が部屋の中を漂っているのに気づいた。

 守子の残り香が、この部屋に確実にある。

 皆それぞれ自分だけの独自のこうを調合して、その独特の香りを衣服などに焚き込めている。人によって、焚き込めた香の匂いが違うのだ。守子が配合したこうかおりは守子だけのもの、俺が忘れるわけがない。

 そして今この部屋に漂っているのは、まぎれもなく守子の香だった。

 その時、那木が音を立てて部屋の格子を開け始めた。朝の光が急激に部屋の中に差し込む。守子の香りが逃げてしまう。

 そして、一か所だけ下の格子をも外して入り口となった所から、父上がそっと入ってきた。

「ゆうべはなかなか眠れなかったようだね」

 まずい……大声で泣いていたのが父上にも聞こえてしまったようだ。何しろ狭くぼろい屋敷なのだ。音は筒抜けだろう。

 でもよく見ると、父上も目を真っ赤にしている。父上とて自分の娘を失った父親なのだ。

 俺は昨夜のことを父上に話そうかどうか迷ったけれど、やはり話さずにおいた。言っても信じてもらえないかもしれない。


 それからの毎日は、ただすることもなく、ボサーっと部屋で過ごす日が多かった。そうなると、ますます守子を思い出してじめじめしてしまう。

 そんな毎日を俺が過ごすことを守子は望んでいないということは分かるけれど、それ以外にやることもない。外に出かける用もないので一日中同じ部屋んこもっていることが、ますます俺の心を陰に持っていってしまう。

 妹の喪が明けるまで、大学に行くことすらできないのだ。

 那木がいろいろ何かと気を遣ってくれるが、もう以前のような天真爛漫な那木ではなくなっていた。那木なりに空気を読んでくれている。

 今までただのアホだと思っていたけれど、武術のみではなく実に頭のいい女だったのだと、今さらながらに気付いた。やはり紙一重なんだと思う。

 でも、やはりそんな那木にも、例の夜のことは話せなかった。


 ところが、やはりあれは夢ではなかった。

 二、三日してから、またあの時と全く同じ感覚で、守子が現れた。現れたといっても声だけだけど、確実にあの声で話をし、その時にはまた忘れもしない守子の独特の香の匂いが漂った。

 俺と守子しか知らないはずの俺との思い出話、そして俺が初めて知るようなことも守子は話した。俺は全神経を集中させて、それが夢ではないことを確認した。

 そして朝になる前に、守子はすっといなくなってしまう。


 そのまま初七日も過ぎ、七日ごとの法事が続く。次が二七日十四日目で、その次が三七日二十一日目の供養だ。このころになってくると、もうすっかり初夏の香りが漂い始めていた。守子が食べたがったので持ってきてあげた橘の実も、結局守子はほんのちょっとしか口にすることはできなかった。その橘の花が咲くころだ。

 この三七日の法事の夜に、久しぶりに守子は現れた。しかも今度は声だけでなく、最初は気のせいかとも思ったけれど、暗闇の中にほんのりと守子の姿が浮かんで見えたような気がした。

 格子を全部おろしてしまえば、外に月があるかないかなどあまり関係ない。毎日が闇夜だ。

 その闇の中に浮かぶ守子の姿は朧気ではあったけれど、懐かしさと愛おしさに俺はまた泣いてしまった。

 その守子が、ついに聞きたくはなかったことを口にした。

「もうすぐ私は旅立ちます」

 それは守子に言われるまでもなく、あらかじめ分かっていたことだ。

 寺の坊さんもはっきり言っていたのだ……亡くなった人の魂は七七日四十九日の法事のときまでこの世にとどまると。そしてその法事が七日ごとの法事の最後となる。


 その日が近づくにつれ、俺はますます涙がちにほぼ泣いて暮らすようになってしまった。

 ただ、ひとつ気になっていたことがあったので、それも寺の坊さんに聞いてみた。

 俺は実際に守子が俺の寝ている部屋に来た証拠が生前守子だけが使っていた香の匂いだと思った。でも、守子の体は本人も言っていたように鳥辺野の煙となって消え、魂だけが来ているのだ。なのに、体の、しかも衣服に焚き込んでいた香りが漂ってくるのはなぜだろうということだった。

「前に御坊は人の魂は亡くなっても四十九日間はこのようにとどまるとおっしゃいましたね」

 すぐ隣なので時々俺は寺を訪ねる。この時もそんなふうにして訪ねた。坊さんはもうかなりの高齢で、間違いなく平城京の時代の生まれだ。白いひげが長い。

 そんな坊さんと、御本尊の薬師如来の仏前で俺は向かい合って座っていた。

「もしそのようにして魂が残っていた場合、それでも体はもう焼かれているのですから、衣に焚きつけていた香の香りが魂とともに残るなんてことはあるのですか?」

 坊さんは、少し考えているようだった。

「あるだろう」

 ゆっくりと、坊さんは言った。

「魂は念の世界だ。生前愛用していた香の匂いが念となって魂に刻まれて、魂がいればその香りが漂うこともあるだろうな」

 それを聞いて、俺は安心した。やはり守子は来ていたのだ。

 そうこうしているうちに、父上の一ヵ月の喪は明けた。喪服を脱いで普通の官服に戻り、父上は宮中に出仕して行った。

 もはや官吏ではなく公卿なのだから、これまでのように歩いてではなく牛の引く車に乗って、何人かの供をつれて出かけて行った。

 そして戻ってくると、いよいよ大宰府行きの日取りが吉凶の占いによって決まったことを母上や俺に告げた。父上は守子の七七日の法要まではいられないとのことだった。

 その当日、俺と母上にだけ見送られながら、多くの供をつれて父上はこの鴨東の屋敷から遥か九州に向かって出発した。

 それからというもの、俺はさらに涙もろくなっていった。

 いったいどれくらいの体の中の水が、涙となって流れていったのだろうか……。

 この涙を無駄に流すのももったいないと思って、俺はその涙を器にためてみた。ためてみたけれども、器がいっぱいになったところでばかばかしくなってやめた。

 でもせっかくためたこの涙を庭にばらまいてしまうのもったいなく、隣のお寺に作ってもらった守子のお墓に手向けようと思った。お墓といってもそんな立派なものではない。ただ自然の大きな石がそのまま立ててあるだけだ。

 その器を持って守子のお墓の前でたたずんでいると、例のお坊さんが本堂から出てきたのに出くわした。

「おや、そのお水は?」

 俺は問われるままに、ここ数日にかけてためこんだ自分の涙だと説明した。ためこんだといっても、ためた翌日の朝までにはその大部分が干上がって、量はかなり減っていた。

「ああ、それならそんな涙をお墓にかけてしまうなんてもったいない。その涙を硯水にして墨をすって、法華経でも写経したらその方がずいぶん供養になる」

 たしかに寺の坊さんが言いそうなことだけど、別に損にはならないと思ったのでそのとおりにすることにした。

 自分の涙を硯に移して墨をすり、その墨をつけて法華経を俺は写経した。法華経といっても膨大な量があるのでどれを写していいかも分からず、お坊さんに勧められるままにお坊さんが貸してくれたお経の文字をそのまま書き写していった。貴重な紙だけれどこの際ケチなことを言わず、ふんだんに使った。こんなことで守子の魂が救われるのかどうかは分からない。でも、お坊さんが言うのだからと、俺は一字一字に祈りを込めて守子のために写経を続けた。

 それがちょうど終わったのが、七七日四十九日の法事の直前だった。

 俺はその写経を、法事のために寺にと奉納した。

 法事の当日、父上はもういないし、俺の母上から見て守子は全くの他人になるので法事には参列できない。

 これが、守子が腹違いの妹というだけではなく世間に認められた正式な妻だったら、俺の母上も縁者ということになったのだけれどな……。

 そうなると、法事に参列する身内は俺一人なのだ。

 まだ俺の喪が明けるのにはひと月と十日くらいあるけれど、法事はこれで最後かと思うと余計に泣けてくる。

 ここでお別れを言わなければならないのだろうけれど、俺は言えなかった。

 その晩、また守子の魂は来てくれた。でも、今までのように寝ている俺の隣に添い寝してではなく、すぐそばに座っているようだ。

 だから俺も起きて、畳の上に座って、気配の方を見た。相変わらずに闇だけがそこにある。手を伸ばしても何も触れられない。

「お別れです」

 守子の声が、耳からではなく心の中に直接響く。言われなくても分かっていることを言うから、また余計に涙してしまう。

「成仏できるのか……」

「あちらへ行ってみないと分かりませんけれど、少なくとももう現世うつしよにはいられません。今日、旅立ちます」

「守子……」

 旅立つなんて、そんな言葉……旅ならばいつかは帰ってくるだろうけれど、もう二度と戻らない旅に守子は行こうとしている。

「最後に、もう一度顔を見せてくれッ! その手を握らせてくれッ! 体を抱きしめさせてくれッ!」

「そう言われましても、私には……」

 悲しそうな声だった。たしかにそれは無理なこと、守子にもどうすることもできないことは十分に分かっている。分かっていても、俺は叫ばずにはいられなかった。

「もう、そろそろ……」

「頼む、行かないでくれ!」

「本当に……篁様……ありがとうございました。ともに過ごした日々のことは、あちらへ行きましても忘れません」

「守子ぉッ!」

 守子が行ってしまう。

 もう本当に、永遠の別れになってしまう。

 そんなの嫌だ。

 我ながら執着の念が強いと思う。この強い執着の念が守子の成仏を妨げることになることは、お坊さんからも聞いて知っている。でもそれは頭で分かっているだけで、感情はもう制御がきかなくなっていた。

 だからといって、守子の腕をつかんで引き留めることも、後ろから抱きしめて行かせなくすることもできない。

 それだけに歯がゆかった……。

 でも……でも……俺の執念があまりにも強すぎたのか……信じられない事態が起こった。

 俺の魂がすっと俺の体を抜け出した。ものすごい上昇感があって、次の瞬間には俺は自分の体から抜けだして少し上に浮いていた。暗闇なのに、布団の上にゆっくり倒れる自分の姿が見えた。

 俺は何が何だかわけが分からなくて、慌てて自分の体のそばに行った。

 しかし、息をしている。寝息を立てて寝ているだけだ。俺は死んではいない。

 つまり俺は、魂だけが体から抜けだしたいわゆる生霊いきりょうになったのか……???

 気がつくと今の俺と、畳の上で寝息を立てている俺の体とは一本の銀の糸で結ばれていた。この糸が結ばれている限り、俺は死んではいないらしい。

 予想外の事態に気持ちの整理がつかずにいたけれど、すぐに今は守子が行ってしまうというそういう事態なのだと思いだした。

 見上げると、部屋の中の様子も暗闇なのによく見える。

 そして……守子がいた! 

 今、俺に背を向けて、この部屋から出て行こうとしていた。その後ろ姿がはっきりと見える。長い黒髪、しなやかな体……紛れもなく守子だ。

 守子は今、格子が降ろされて壁に囲まれているのと同じ状況になっているこの部屋から、その降ろされた格子をすりぬけて外へ出て行こうとした。

 そして、すっと守子の姿は消えた。外に出たようだ。

 それも追った。魂の守子が壁をする抜けられたのなら、生霊の俺も同じようにできるだろうと思って思いきって壁の方に行き、そのまま格子の壁にぶつかるようにするとすっと外に出ていた。

 俺も壁をすり抜けた。

 守子は……? いた! 

 守子は庭を歩いて、いや地面よりも三寸9センチくらい上を空中浮遊するように歩いて、隣の寺の方へ向かっていっている。俺も同じように浮遊しながら守子の後を追う。

 めちゃくちゃ体が軽い。俺の体ってこんなに軽かったのだろうかと思う。

 うちの屋敷との境界となっている寺の塀も、守子はすっと通り抜けて寺に入っていく。俺も同じように塀を通り抜けて、守子を追った。

 守子が向かった先は、寺の本堂の隅にある井戸だった。

 丸ではなく四角い井戸だ。うっそうと生い茂る竹やぶの中に、その井戸はあった。古び態度で、蓋はしていない。

 なんか賀茂のやしろたぬき青蛙あおがえるに化けて住んでいそうな井戸だ。

 守子はその井戸の中へ入っていこうとしている。

 この井戸がこの世とあの世との境目なのか……と俺は思った。

 たしかにこの寺の門前は鳥辺野も近いせいもあって、六道の辻という幽明の境界といわれている。六道を輪廻転生する亡者が必ず通る道だ。

 その井戸に今、守子は身を沈めようとしている。守子の姿がその井戸の中に消えたので、俺もその井戸に近づいて中をのぞいてみた。

 そこにはただ深淵があるだけで、もはや守子の姿はどこにもなかった。


(おわり)

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小野の妹萌語(もえがたり) John B. Rabitan @Rabitan

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