第16話 文章を書くことが好きですか?

このクソコラムもどきを読んでいただけた方にお問い合わせ申しあげます。


「あなたは文章を書くことが好きですか。」


幅広い意見を伺いたいのですが、誰も見ていない陸の孤島に返事は来るのか。メイデーメイデー。こちらは電波良好。

こうして書き紡いでいる間は一生返事は来ない。ラジオでもテレビでも双方向メディアでもないから「文章」なんだと今更自分の中に定義付けが出来る。そうか「文章」は即時性も双方向性もタイムリーさも欠片もないんだ。

それでも私は文章を書くことが好き。自分で自分にツッコミを入れながらボケながら紡いでいく作業は1人遊びでオナニーなんだけどある程度の想像力があればセックスとオナニーの中間くらいまではいくのが「文章」なんじゃないかと思う。例えがゲスいけれど、ゲスいものは本質を表しているのだからしょうがない。

誰かに応えて欲しくもあり、欲しくなくもある。その前提があるから他者とのコミュニケーションは価値がある。だからこそ聞きたいんです。「文章を書くことが好きですか。」


私はやっぱり文章を書くことが好きだ。後からでも、時間なんか関係なく、誰かに私の好きが、私の好きを多少推敲した言語化が、伝わって欲しいと思う。それは今じゃなくても。AIやらITが発達発展した先の理想社会は2000年先に私のこの瑣末な文章が伝わることのような気もする。現時点でCD文化がサブスクに埋もれ始めてる以上その夢は叶わないのだろうけど。インターネットがあっても誰でもキリストになれるにはまだ遠いなぁ。それでもこうして書き紡ぐことは、希望と絶望を孕んでいるから中毒性があり「好き」の依存性を高めるのだけれど、幸い文章は薬物ではないので「ふっひゃーまたまだまだ書かなきゃ」とはなるほどの強依存はないので健全優良不良おじさんでいられるんだ。



残存する死海文書が全て発見解読されることと、「今」が全てデータベース化されること、どっちが先に叶う未来かなぁ。

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