第2話スキル

「さて、君達は学校単位で殺し合いをしてもらうわけだが、その為の武器が必要だと思う。そこで、君達の中に眠る「スキル」という超越した力を覚醒させておいた。それらは「ウィンドウ」と言って、見ることができる。是非活用してくれ。


「スキル…か。ウィンドウ」


ウィンドウという言葉がところどころで聞こえてくる。他の生徒に続いて俺もウィンドウと言った。すると透明なプレートが現れる。見るに、他の生徒からは見えない仕組みになっているらしい。

見えたのはこんな情報だった。



堺 大和

所属 塀和名高校

スキル『光』(光の生成、形成、操作等が出来る。)


うーん…すごく良くね?少なくとも便利そうであることが分かる。これはついてるな。ま、こんなおかしな世界では、そんなのが普通なのかもしれないが。


「最後に試合の方法について説明しよう。試合の決着は、その学校の生徒が全員死ぬか、学校のHPが無くなるかで決まる。HPというのは学校の耐久を示している。全国平均は800だが、この学校は1200だ。圧倒的だな。攻撃の基準が分からないと思うので、試しに言うと、人間が全力で学校の…おっと、大事なことを言い忘れていた。耐久値というのは学校の中にあるコアのことをしめす。コアはどの学校も変わらずに置いてある。長くなったが、人間がコアを100回殴ってやっとHPは1削れると考えてくれればいい。ま、あまり教えてばかりではよくない。試して、いろんなことを理解してもらえれば結構だ。

次のサバイバルは一時間後だ。それまでに全校でコミュニケーションを取ることをお勧めする。では。」


そう言ってサイは飛び立っていった。

沈黙を俺たちが包み、俺たちの心は恐怖という闇で侵食されていた。いや、このときはまだ、本当の恐ろしさを知らなかったのかもしれない。

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異世界学校戦争〜おかしな世界でサバイバル〜 龍堂蓮 @585

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