天使様!私の恋人になって!

一ノ瀬 彩音

第1話 天使様

私事、アリム・サーミャンは21歳で

貴族でございます。


貴族は貴族なのですけれど、私はそんなに

貴族らしくはありません。


そこらへんの事は私にもよくわかりませんが、

知り合いにも貴族はいますけれど、比べてしまうと

本当に何かが欠けています。


そんな私は今、私しか知らない場所を歩いています。


歩いていると見知らぬ人物を発見するのです。


私はバレないように近づきます。


その時です。


私は木の枝を踏んでしまって音が出ると気づかれて

しまったようです。


「誰かいるの?」


私は見知らぬ人物の目の前に出て行くと、私は

声をかけるのです。


「こんにちわ」


「人間ですか」


「はい」


「貴方は人間ではなさそうね」


「はい、私は天使です」


「て、天使…………」


「はい」


「天使様がどうしてここに?」


「私にもよくわかりません」


「そうなんですか」


私しか知らない場所だったのに、なぜか天使様が

いるという…………。


この天使様はこれからどうするのかな。


「これからどうするの?」


「私はここにいます」


「そうですか」


「貴方、お名前は?」


「アリム・サーミャンです」


「良い名前じゃない」


「天使様のお名前は?」


「ララファム・ミームです」


「素敵なお名前ですね」


「ありがとう」


ララファム・ミームは年齢いくつなのかなって

考えているけれど、そこらへんは聞くと良くないので

聞かない事にします。


それにしても美して綺麗な人です。


「天使様、ここにいるってことですけど、

一人で寂しくありませんか?」


「そうね、寂しいわね」


「よければ私も居てもいいですか?」


「ええっ、どうぞ」


「ありがとうございます」


私はここに残ってララファム・ミームと仲良く

なる事を考えています。


それから私とララファム・ミームはお話してても

意気投合して仲良くなると本当に親密な関係を

築いているなって感じますけど、そろそろ例の言葉を

言ってもいいかなって思います。


成功するかしないかはわかりませんが、言わない事には

始まりません。


「ララファム・ミーム」


「はい、何でしょうか」


「私の恋人になってくれませんか?」


「恋人ですか」


「はい、ダメですか?」


「いえっ、アリムとは仲が良いし、すごく一緒に

いても楽しいので嬉しいですよ」


「本当ですか?」


「はい」


「それで恋人は………………」


「そうね、恋人になりましょう」


「はいっ!」


こうして私とララファム・ミームは恋人同士に

なる事が出来ました。


天使様と恋人になれるなんて本当に嬉しいです。


恋人になれたからには天使様の事をもっと大切にします。


「天使様、恋人になってくれてありがとうございます」


「いえっ、私の方こそ、ありがとうね」


今、私は本当に幸せです。

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天使様!私の恋人になって! 一ノ瀬 彩音 @takutaku2019

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