Unknown pleasures
そして、アイリーンは焼け野原の只中にいた。
かつて自らの親であったもの。
かつて自らの故郷であったもの。
その焼け焦げた残骸がそこには広がっていた。
視線を移すとそこには丘の上の十字架がいくつもの人が炭化した塊を掲げ突き刺さっていた。
アイリーンの奥歯はがちがちと噛み合わず、身体は臓腑の奥からぶるぶると震えていた。
それは恐怖ゆえだったが
死体に対する恐怖ではない。
人ならざる修羅への道が、奈落の如き無限の暗闇がその口を開けてアイリーンを待っていることに対してであった。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます