第14話 ダイエットに向いている人とは


 前回の続きで、今日も体型についてお話しします。

 

 僕は体型には気を使っています。代謝はどんどん落ちていきますからね。かつて一向に筋肉がつかないことをからかわれていた部活動の友人が、今や重役かと見紛うほどにふくふくと艶やかな丸みを帯びているのを見るにつけて、10代の頃とは身体の造りが変わってしまっていることを実感します。


 先日、夏緒さんが体型を気にされていた(※1)ので「運動すれば良いですよ」とコメントさせて頂いた所、「それアスリートやん!」と突っ込まれました。自分がアスリートとは思ってもいなかったので、その響きに感動しました。


 僕はアスリートなのか……? そこで、先週の仕事終わりの動静を振り返ってみます。


 月曜日 打ちっぱなしへ

 火曜日 3時間半テニス

 水曜日 英会話授業で自粛

 木曜日 打ちっぱなしへ

 金曜日 3時間テニス

 土曜日 7時間スノボ(昼抜き休憩無し)

 日曜日 6時間スノボ(昼抜き休憩無し)


 飲み会も無く、時間を持て余している感が強いですね。その甲斐あって、学生の頃には届きませんが、最近やっと腹が割れてきました。


 厚生労働省によると「運動習慣がある人」というのは「1回30分以上の運動を週2回以上実施し、1年以上継続している者」なので、僕は運動習慣があると胸を張って言えます。

 ただ、ゴルフはド素人で、最近コースに出る予定があったので付け焼刃の練習をしているだけでした。つまり、普段なら月、水、木でヨムヨムがはかどります。


 何故ここまで運動するのか。もちろん「モテたい」からに決まっています。身長も高くない。喋りも上手くない。時々、鼻毛が出る。じゃあ、身体くらいは絞らないとね。という理屈です。万が一、例えばエガちゃんが総理大臣になるくらいの確率を掴み取って、誰かと同衾出来ても、僕の身体がダルダルだったら嫌じゃないですか。


 少しでもカッコよくありたい。そんな動機があると、運動にも力が入ります。

 

 でも、そもそも僕はダイエットに適しているんだと感じています。

 犬と遊ぶ時の「そーれ、とってこーい!」ってやつなら、僕は迷わず「ボールを追う方」を選びますから。フライを追いかけるのが好きと言うのでしょうか。ただ投げるより自分もボールを追った方が楽しさ倍増です。球を追うのってなんであんなに楽しいのでしょうね。自然と運動量が多い方が楽しいと感じます。


「待って電車で20分」と「歩いて20分」だったら迷わず歩きます。自転車で1時間(20㎞程度)は近いと感じます。ボールを見ると、思わず手が伸びます。友人と海ですることと言えば「キャッチボール」と「砂浜サッカー」です。うん、我ながら趣が無い。海ですることは「ナンパ!」と言える人になりたかった。


 前前前世から、多分、僕は犬でした。バカみたいにボールを追っているだけで楽しい。



 つまり、前世が犬の人はダイエットに適しています。また、前世がブタ(体脂肪率14~18%)の人もダイエットには向いています。



 逆に、前世がアザラシの人は、ある意味しょうがないのです。

 何か言われたら「いや、自分、前世がアザラシなので」と、胸を張って言いましょう。


 



 ※1 エッセイ「あれとそれってどれよ」(夏緒さん)

 悩みがある

 https://kakuyomu.jp/works/1177354054891845747/episodes/1177354054894225330

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